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ボタニカル・アートのすすめ
植物画の描き方については、多様な本が出版されている(視覚デザイン研究所編『ボタニカル初級レッスン』 視覚デザイン研究所発行(左)、 鎌滝由美『植物画の世界へようこそ』NHK出版(右)

植物画の描き方については、多様な本が出版されている(視覚デザイン研究所編『ボタニカル初級レッスン』 視覚デザイン研究所発行(左)、 鎌滝由美『植物画の世界へようこそ』NHK出版(右)

ボタニカル・アートとは、植物学的な絵画(The Art of Botanical Painting)のことで、一般には植物画と言われます。つまり植物学と結びついた絵画芸術です。

 

ゴッホの「ひまわり」を思い出してください。モチーフのひまわりをゴッホは、感じたものとして感性で描いています。しかし植物画では、対象の植物の美しい姿を正確に観察し、理性をもって科学的に描きます。葉の付き方、花弁の色・形、オシベ、メシベなど、その植物が持っている特徴を植物学的に、しかも美しく描きます。描いたものから、植物名が同定できるほどに描くことが必要です。そのためには、先ずはしっかり、とにかく観察することです。美しく描くためにはその植物が最も美しく見える時を知り、何度も観察することになります。美しく見える角度には、その植物が持つ形態学的特徴も現れます。描くにあたっては、その植物の性状とか名前の由来を知っておくことも大切です。そのために植物図鑑なども見・読むことになります。このように、植物画を描くことは、植物に親しむ方法として、とても良い方法だと思うのです。

 

植物画を描くにあたっては、多くの教本も出版されていますし、それほど多くの画材や用具を必要としないので、経済的にも決してハードルは高くありません。水彩画に使う程度の用具、透明水彩絵具、目の細かい画用紙と数本の彩色筆に面相筆をそろえれば済みます。先ずは楽しく、飽きずに出来るだけ多く描いてみましょう。

 

植物画の歴史は、古代の薬草学にはじまります。有用な植物を他のものと区別し、その知識を共有するための絵でした。ときは進み絵画・製版技術の発展とともに、ボタニカル・アートは、より多くの人に植物を紹介するための植物画として発展しました。写真時代となっても、額装された植物画は、アートとして人々に愛され続けています。

 

皆さんが楽しみのため、植物に親しむために描いた植物画も額装してリビングなどに飾りましょう。豊かな気分になることを受け合います。

 

緑花文化士 日名 保彦
2020年7月掲載

 

水彩絵の具、パレットに筆があればボタニカル・アートを始められる

水彩絵の具、パレットに筆があればボタニカル・アートを始められる

描くときにも植物をじっくり観察するため、植物の特徴もつかめる(シモクレン)

描くときにも植物をじっくり観察するため、
植物の特徴もつかめる(シモクレン)

 

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