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みどり花コラム
ヒマラヤスギの毬果
ヒマラヤスギの毬果の一部

ヒマラヤスギの毬果の一部

普通のマツは下向きに実がつきますが、上向きに実が付くマツの仲間があります。

 

 公園や学校等に多く植栽されているヒマラヤスギ(マツ科ヒマラヤスギ属)です。実(毬果、マツボックリ)はずっしりと重くて立派ですが多くは高いところにあるので身近に観察できるチャンスは少ないです。種子を飛ばす際、しゅりん共々風に吹かれて散布されますので「上向き」の方が風を受けやすくより広範囲に飛ばされやすいのでしょう。冬、ヒマラヤスギの近くを散歩するとバラバラになった種鱗と広くて薄い翼を有する種子が落ちていることがあります。時には「実」の先端部分が塊のまま落ちています。バラの花のようにも見えるこの先端部分はヒマラヤスギの「ローズ」とも呼ばれています。バラバラに散った残りは、ロウソク立てのようなしっかりした芯(果軸)が上を向いた状態で枝にガッチリと残っています。およそ丸ごとマツボックリとして拾えることほぼ皆無です。

 

 ところが昨年(2018)秋の台風で近所のヒマラヤスギ並木の何本かが根こそぎひっくり返りました。「実」を入手するのに絶好のチャンス到来です。早速に剪定鋏を携帯して採集に行きました。太い枝にガッシリと付いていて、手で採れるようなものではありません。剪定鋏でようやく採集が出来ました。すぐ、「実」にワイヤーをかけ丸ごとのマツボックリを入手出来ました。普段何気なく見ているヒマラヤスギでもちょっと注意深く観察すると楽しい世界がひろがります。

 

ワイヤーで縛った毬果(右側が乾燥してひらいてきている)

ワイヤーで縛った毬果(右側が乾燥してひらいてきている)

 

緑花文化士 小野 泰子

 

20199月掲載

 

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