公園文化ロゴ
公園文化ロゴ
公園文化を語る 公園の達人 公園管理運営「チャレンジ!」しました 公園とSDGs 生きもの小話 みどり花コラム アートコラム 花みどり検定 公園の本棚 世界の公園 たまて箱 公園”Q&A /
みどり花コラム
ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)

やや湿った雑木林などでニリンソウを見つけると、春が巡って来たなあと感じられてとても嬉しくなります。花を観ると心が和む人がほとんどだと思いますが、植物の方はどう思っているのでしょうか。

川中美幸さんの代表的な歌に「二輪草」というのがあります。ニリンソウは1本の茎から1∼3個の花をつけますが、通常は2つの花を咲かせるものが多いので、仲の良い夫婦の象徴としてこの歌詞が作られたのだと思います。歌手にも作詞者にも何の恨みもありませんが、彼女が「ふたり~は、にりんそう」とにこやかに歌っているのをTVで見かけると、つい「あらら」と思ってしまいます。ニリンソウは普通には2つの花が同時には咲かず、最初の花が咲き終わる頃に次の花が開くのです。ニリンソウは虫によって花粉を運んでもらう植物です。2つの花が同時に咲いた日が曇天だったり寒い日だったりすると、虫が来ないかもしれません。子孫を残すチャンスを増やすためには、花が咲く日をずらした方が受粉の確立が上がります。私たちにしてみれば2輪が同時に咲いてくれた方が綺麗で嬉しいのですが、残念ながら人間の為に花を咲かせているわけではないのです。

私たちが花として見ている白い「花弁」は、植物学的には「萼片」と言われる部分ですが、この事も人間が決めたことです。ニリンソウにとってはどうでもよいことで、人間の都合には関係なく、今年もたくさんの花を咲かせることでしょう。いつまでも里山の春を彩る花であってほしいと、勝手に願っているところです。


(緑花文化士 佐藤久江) 2018年2月掲載

区切り線
過去記事一覧
「ムラサキ」の苗を育てる
活躍広がる日本発のDNA解析手法 植物の”新種”報告がまだまだ増えそう!
地に咲く風花 セツブンソウ
稲架木はさぎに会いに
クリスマスローズを植物画で描く
カラムシ(イラクサ科)
園芸と江戸のレガシー
植物標本作りは昔も今もあまり変わらず
カポックの復権
オオマツヨイグサ(アカバナ科)
森の幽霊? ギンリョウソウ
ジャカランダの思い出
水を利用してタネを散布する植物
都市緑化植物と江戸の園芸
スノードロップの季節
枯れるオオシラビソ 蔵王の樹氷に危機
シモバシラ
葛布くずふの話
琥珀
うちの藪は深山なり
神社で出会った木々
光を効率よく求めて生きるつる植物
モッコウバラとヒマラヤザクラ
志賀直哉と赤城の躑躅つつじ
花のきょのいろいろ
桜の園芸文化
動物を利用してタネを散布する植物
お餅とカビ
危ない!お豆にご用心
風を利用してタネを散布する植物
山椒の力
土佐で見たコウゾの栽培
「大伴家持の愛した花 カワラナデシコ」
「シアバターノキ」とブルキナファソ
白い十字の花、ドクダミの魅力
いずれアヤメか
すみれの花咲く頃
シマテンナンショウの話
セツブンソウ(節分草)
ハイジとアルプスのシストの花
年賀状 再び
開閉するマツカサ
和の色、そして、茜染めの思い出
いわしゃじんを毎年咲かせよう
知らないうちに
ボタニカル・アートのすすめ
ハマナスの緑の真珠
恋する植物:テイカカズラ
マメナシを知っていますか?
桜を植えた人
春の楽しみ
みゆちゃんのわすれもの
遅くなってゆく年賀状
イソギクは化石のかわりに
イノコズチの虫こぶ
ヒマラヤスギの毬果
私たちのくらしと海藻
河童に会いに
カラスビシャクを観察して
何もかも大きい~トチノキ~
キンラン・ギンラン
早春の楽しみ
キンセンカ、ホンキンセンカ
カラスウリの魅力
イチョウ並木と精子
コスモスに秘められた物語
「蟻の火吹き」の語源について
新しい植物分類
サルスベリ(猿滑、百日紅)
小松原湿原への小さな旅
野生植物の緑のカーテン
江戸の文化を伝えるサクラソウ
工都日立のさくら物語 ―大島桜と染井吉野―
ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)
能楽と植物
サカキの冬芽と花芽
ケンポナシみつけた
セイダカアワダチソウの話
ヒガンバナ、そしてふるさと 
いにしえの薬草‘ガガイモ’
トリカブトの話し
ツユクサ、花で染めても色落ちしてしまう欠点を逆利用!
アサギマダラ
「思い込み」の桜
常磐の木 タチバナ
柿とくらし
植物に親しむ


TOPに戻る

公園文化ロゴ2