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みどり花コラム
すみれの花咲く頃
アスファルトの隙間から生えるスミレ

アスファルトの隙間から生えるスミレ

この歌を聞くと、春に売られるすみれの花束を思い出します。濃紫で香り高い小さな花束。バイオレットの砂糖漬けにも使われています。いかにも春らしいものです。

 

日本のすみれは匂わないのですか?と質問されて、こちらが驚きました。日本の自生種にも肥後菫ひごすみれ叡山菫えいざんすみれは芳香で有名です。初めて出会った人は強い香りが印象的だったようです。これらの葉が細く切れ込んでいるのもかわいいと大人気です。

 

日本に自生しているすみれの種類は非常に多く、花色も紫の濃淡、白、黄、ピンク、紅とさまざまです。集めて楽しむ方も多いですが、すみれの類は株の寿命が余り長くありません。こぼれ種に期待していると絶えてしまうおそれもあるのです。種をまいて更新してやることが確実に継続する方法と言えるでしょう。

 

すみれのつぼみだと思っていたら最初から実がついていたという経験は誰でもありますね。これは閉鎖花といって、もうさやの中に沢山の未熟な種が入っています。この種が熟したところで採りまきにすればよいのです。けれども熟したとたんに莢がはじけて、種は行方不明に。では少し早めに採ると熟していないなど失敗することも多いのです。ちょうどよい種を採る方法を下に書きますので、参考にしていただきたいと思います。

 

 

・不要な封筒などを用意しておきます。

さやが横向きから真上に向けて直立したところをさやのまま摘み、封筒に入れます。

・しばらく置くと、種がはじけて封筒をうつパチンという音がします。

・音がやんだら、封筒の底に種が集まっています。

 

 

自然な状態では、莢が真上に向いたら次の晴れた日にはじけます。ずいぶん遠くまで種をとばしますので、意外なところで咲いたりします。これはすみれ達の作戦勝ちと言わざるを得ません。

 

緑花文化士 川本 幸子

(2021年4月掲載)

 

莢が下を向いているので採取にはまだ早い

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