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みどり花コラム
稲架木はさぎに会いに

駅に貼られているポスターはみな良く出来ています。

美しい写真に旅心をそそられます。私が旅先に選んだ場所はそんな1枚のポスターからでした。

新潟県岩室。行儀よく樹木の並んだ、広い田んぼのポスター。

 

 

刈り取られた稲を干して、太陽の光で自然乾燥させるために、植えられた樹木。

稲架木はさぎ※と呼ばれるその樹木が、なんと600本も残っているといいます。

 

 

今の米作りは、小型ヘリコプターによる薬剤散布や、コンバインなど大きな機械を入れ、刈り取った稲をその場で脱穀まで終えてしまいます。このため、稲を日に干すということも少なくなりました。

稲架木は、大きな機械やヘリコプターによる作業の邪魔になるため、このように600本の稲架木が残っているのは非常に珍しいのだと知りました。

 

トネリコ、モクセイ科の樹木。広い田んぼの四角に、きれいに並んで植えられている稲架木は美しく、縦横に横たわるあぜ道を、子どもの様に胸おどらせて歩いてみました。稲の上を渡ってきた緑の波のような、たおやかな風がとても心地よく頬をなで、弥彦山が遠く美しくブルーに霞んでいました。

 

 

稲架木はさぎ:収穫した稲を太陽光で乾燥させるため、農地の近くに等間隔に植えられた樹木のこと。幹に頑丈なロープや竹材を固定し、刈り取った稲を架けるため、一定の高さまでの枝を落として真っ直ぐに仕立てた樹形が特徴。稲の乾燥機の普及により数を減らしたが、現存は新潟県に多い。

 

稲収穫後の稲架木(新潟市西蒲区産業観光課提供)

稲収穫後の稲架木(新潟市西蒲区産業観光課提供)

 

緑花文化士 松井 恭

(2024年2月掲載)

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