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みどり花コラム
開閉するマツカサ
開いたマツカサ

開いたマツカサ

冬になるとマツカサが地面に落ちていますがこれらのマツカサ、雨にぬれたり湿っているところに落ちているものは閉じています。一方乾いているところのものは開いています。ではマツカサはなぜ開閉するのでしょう?

 

アカマツ、クロマツの種子には翼がついています。広面積に散布するには風に飛ばされ翼がクルクルまわれる晴天で風がある時がよいからです。そのために晴れると開きます。

そして風を受ける翼にも興味深いことがあります。 種子がたっぷり水分のあるところに着くと翼の種子を挟んでいた部分が緩み種子と翼が離れます。一度離れた翼と種子が再び合着することはありません。ぬれてしまったら種子の翼がとれ、より遠くには飛ばせなくなります。なお、種子は各種鱗片の間に2個ずつ準備されています。

 

水の上のマツの種子

水の上のマツの種子

翼のあるマツの種子

翼のあるマツの種子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぬれないようにマツカサは下向きになっています。雨なら閉じると種子はぬれないうまい仕組です。落下して3年経過した古いマツカサでも開閉運動は起こりますのでぜひ試して下さい。水中に入れると約3時間で閉じました。閉じたマツカサが開くには日なたで半日程かかりました。

 

ところで「マツカサはなぜ、枝の先につかないのでしょうか?」と問われたことがあります。実は成熟したマツカサは枝の先端よりも下がったところについています。マツの種子が成熟するのには1年半かかります。昨年春に受粉した雌花が、成熟して種子を飛ばすようになるのは今年の秋です。昨年春、枝の先端で受粉した雌花は、今年の春、新たに伸長する枝に追い越された位置になるのです。

 

緑花文化士 小野泰子

2020年11月掲載

 

水の中に入れたマツカサ

水の中に入れたマツカサ

閉じかかったマツカサ

閉じかかったマツカサ

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