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公園管理運営チャレンジしました

4.できる人が、できる時に、できることを、できるだけ
毎年12月に開催しているコンサートは、「共に」を表現するのにふさわしい場となる

毎年12月に開催しているコンサートは、「共に」を表現するのにふさわしい場となる

現在、こどもの城のボランティア登録者は250人ぐらいいます。ボランティアは1.5時間のリスクマネジメント研修を受ければ、誰でもなれることができるので、地域の方もいれば、県外の方もいます。毎日来るボランティアもいれば、1年に1回来る方もいます。しなければならない事、という決まりはなく、「自主性」「無償性」「社会性」「先駆性」の4つの考え方で活動を実施してもらい、私たちスタッフはそれをサポートしています(表1)。

 

ボランティアのある高齢の男性は、子供と走り回って遊ぶことはできませんが、赤ちゃんの抱っこなら一日中できます。その男性に赤ちゃんを抱っこしてもらったお母さんは、子供から離れ、「子育てワンポイントコーナー」に参加したり、イベントを開催したり、自分の活動をします。スタッフは、ボランティアも含めた利用者がお互いにコミュニケーションをとりながら、「できる人が、できる時に、できることを」、無理せずに「できるだけ」やってもらえるよう声かけなどを行っています。

 

冒頭にも述べたように、こどもの城は、子供たちの生きる力を培うことを目指して作られた「児童健全育成施設」ですが、子育てをする親やそれを取り巻く大人の心理的な負担を受け止める「心理的支援施設」でもあります。毎年12月には、スタッフによるコンサートを開催していますが、このコンサートには、大人だけを招待します。これは、こどもの城の運営を支えている人たちへの「感謝」がテーマであり、お互いに1年間の働きをねぎらい、他では味わえない一体感ができる良いコンサートとなります。

 
表1
 

今後もたくさんの人がこどもの城で自分の時間を過ごしていただけるよう、日常的な声かけ、イベント等を通して、利用者と様々な方法で積極的なコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

 

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過去記事一覧
第49回 ステキな公園はスタッフの健康から「‘キラリ’健康プロジェクト」
第48回 中学生の提案から始まった、ボール遊びができる公園の整理(船橋市)
第47回 公園の魅力を見つめ直して「秋のライトアップ」できっかけづくり(足立区花畑公園・桜花亭)
第46回 “五感”を満たす空間づくり ~統一感あるデザインと、一貫したコンセプトを守っていく~ (いばらきフラワーパーク)
第45回 サステナブルな堆肥づくり「バイオネスト」の可能性 (国営木曽三川公園 138タワーパーク)
第44回 都心に残るゲンジボタル(国立科学博物館附属自然教育園)
第43回 大池公園さくら再生プロジェクト!(大池公園)
第42回 初の産学連携!地元の高校生と協同で商品開発!(稲毛海浜公園)
第41回 冬の新宿を彩るCandle Night @ Shinjuku(新宿中央公園)
第40回 20年目を迎える「第20回日比谷公園ガーデニングショー2022」を開催(都立日比谷公園)
第39回 多様な生き物と人が集まるビオトープを作る!(国営アルプスあづみの公園)
第38回 いにしえの植物を万葉歌と共に楽しむ 万葉植物画展「アートと万葉歌の出逢い」(平城宮跡歴史公園)
第37回 来園者も参加する獣害対応防災訓練
第36回 「みどりの価値」を指標化し、「こころにやさしいみどり」をつくる
第35回 時代のニーズをとらえた花畑を(国営昭和記念公園)
第34回 身近な公園でパラリンピック競技を体験する(むさしのの都立公園)
第33回「写真を撮りたくなる」公園づくり(小豆島オリーブ公園)
第32回 「自然学習」アプリは「広い園内で遊べる」ツール(国営昭和記念公園)
第31回 Onlineでも環境教育を(Project WILD)
第30回 コロナ禍でも市民と共に活用できる公園(兵庫県立尼崎の森中央緑地)
第29回 音楽に親しむ公園の「森のピアノ」(四万十緑林公園)
第28回 植物に関するミッションでリピーターを増やす(小田原フラワーガーデン)
第27回 猛威を振るう外来のカミキリムシを探せ(栃木県足利市)
第26回 地域と協働したプロジェクト(播磨大中古代の村(大中遺跡公園))
第25回 地域住民の意見を聞きながら公園の魅力を維持・向上させる(足立区)
第24回 Stay Homeでも公園を楽しむ(国営武蔵丘陵森林公園)
第23回 できる人が、できる時に、できることを(こどもの城)
第22回 雪を有効活用して公園に笑顔を(中山公園)
第21回 地域をつなぎ、喜びを生み出す公園(柏崎・夢の森公園)
第20回 絵本の世界を楽しみながら学ぶことのできる公園(武生中央公園)
第19回 全国に注目されるゴキブリ展を開催(磐田市竜洋昆虫自然観察公園)
第18回 大蔵海岸公園のマナードッグ制度(大蔵海岸公園)
第17回 園内から出た植物発生材をスムーズに堆肥化する(国営木曽三川公園)
第16回 地域の昔話を学ぶことのできる公園(坂出緩衝緑地)
第15回 公園の看板に一工夫(国営讃岐まんのう公園)
第14回 地域に貢献する農業公園(足立区都市農業公園)
第13回 公園のイベントを通して子供たちに「外遊び」を提供!(雁の巣レクリエーションセンター)
第12回 生き物の面白さを伝える動物公園(多摩動物公園)
第11回 増大かつ多様化する公園利用者に対応する施設管理(国営ひたち海浜公園)
第10回 弘前公園のサクラを後世に引き継ぐ(弘前公園)
第9回 未来につづく公園づくり(大野極楽寺公園)
第8回 生き物にふれあえる公園づくり(桑袋ビオトープ公園)
第7回 発生材を有効活用する(公益財団法人 神奈川県公園協会)
第6回 幻の青いケシ(国営滝野すずらん丘陵公園)
第5回 「街路樹はみんなのもの」という意識を(東京都江戸川区)
第4回 最良の門出を祝う「ローズウェディング」(国営越後丘陵公園)
第3回 感謝の気持ちを伝えるくまモン(水前寺江津湖公園)
第2回 ふるさと村で人形道祖神を紹介(国営みちのく杜の湖畔公園)
第1回 様々な競技会にチャレンジ!(国営木曽三川公園)


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