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第43回 大池公園さくら再生プロジェクト!(大池公園)

第43回目は、大池公園(愛知県東海市)で、市民と共に手入れや多種類のさくらの植栽を行い、シンボル的な景観を演出し、市民が誇れる大池公園のさくらを次世代に引き継いでいこうというプロジェクトに取り組んでいる、東海市役所 都市建設部 花と緑の推進課主事の小島 太一こじま たいちさんの「チャレンジ!」をお届けします。

東海市役所 都市建設部 花と緑の推進課<br/>小島 太一さん
東海市役所 都市建設部 花と緑の推進課
小島 太一さん

大池公園について
大池公園(2022年4月)

大池公園(2022年4月)

市のほぼ中央に位置する大池公園は、臨海部の産業ゾーンと内陸部の居住ゾーンを分離する緩衝緑地の一部として、1973年(昭和48年)に開園しました。大池公園は、その名前の通り、中央に大きな池(農業用ため池の大田大池)を有する都市公園で、池の周りには、自然あふれる散策路や野球場、テニスコート、小さな動物園に多目的広場など、多種多様な施設が整備されています。また、園内には、ソメイヨシノを始め8種類、約700本ものさくらが植えられており、東海市民の身近なさくらとして長年愛され続け、今年で50周年を迎えます。

毎年春に行っている「桜まつり」では、オープニングセレモニーからステージイベント、市文化協会合同発表会、模擬店、花と種苗の販売等子どもから大人まで楽しめるイベントや「光と音の夜桜カラフルライトアップ」も行われており、毎年多くのお客様にお越しいただき、賑わいをみせています。

 


危機的状況!「さくら」が枯れてきた?!
枯木化した大池公園の桜(2019年9月)

枯木化した大池公園の桜(2019年9月)

東海市を代表する大池公園のさくらは、10年ほど前から枯れ枝の増加や花の数の減少等、老木化による衰えが目立つようになり、このままでは次世代にさくらを残せないかもしれない危機的な状況に陥っています。

そこで私たちは、次世代にさくらを引継ぎ、大池公園をこの先も楽しんでいただけるように、「市民の手で、愛着をもってもらいながら、さくらの手入れを行い、樹勢を回復させる」、「新たにエリアごとにテーマを設定し、開花時期が異なる多種類のさくらの植栽を行い、シンボル的な景観を演出する」などの活動を行う、「大池公園さくら再生プロジェクト」を2019年(令和元年)にスタートました。


大池公園さくら再生プロジェクトのスタート!!
令和3年度第1回ワークショップ<br/>樹木診断(2021年10月)

令和3年度第1回ワークショップ
樹木診断(2021年10月)

本プロジェクトのこれまでの活動内容は、まず2019年(令和元年)に公園全域のさくらの現況調査を実施しました。調査の結果、約700本の内、約8割は健全と診断されたものの、樹木医からは「周辺の樹木との競合や、土壌の固結、腐朽菌の浸食などにより、生育環境が急速に悪化していることから、このまま手入れしないで放置すると20年後にはさくらが全部なくなってしまうことも懸念される」とアドバイスをいただき、当初から危惧していた次世代に残すための活動の必要性が明らかとなりました。

 

2020年(令和2年)には、大池公園のさくらに関する「市民アンケート」や「ワークショップ」を実施し、それらを基に「大池公園さくら再生基本計画」を策定し、「樹勢回復」、「植え替え」、「魅力アップ」の3つを基本方針としました。

 

2021年(令和3年)は、基本計画に基づき、樹木医の指導のもと、さくらについて学び、樹勢回復作業を体験するワークショップイベントを4回開催し、市民参加による、「樹木診断」、「支障木の伐採」、「剪定」、「施肥」、「樹名板及びさくら巡りマップの設置」などの作業を行いました。

 

当初、本プロジェクトのメンバーは、私たち市職員が主体でしたが、2022年(令和4年)から市広報などでボランティアの募集を始めたところ、市内だけでなく、市外からもボランティアメンバーが集まり、現在約20名のメンバーによって、さくら再生に向けての第一歩である「樹勢回復」を行っています。

 

 

大池公園の桜の診断結果(2019年9~10月)

大池公園の桜の診断結果(2019年9~10月)

 

大池公園さくら再生基本計画の3つの基本方針

大池公園さくら再生基本計画の3つの基本方針

 

 


安全を最優先!一歩ずつ、少しずつ前へ
令和4年度第1回ワークショップ<br/>剪定作業(2022年11月)

令和4年度第1回ワークショップ
剪定作業(2022年11月)

私たちの活動の大前提は、「楽しく、怪我なく、無理せず」を皆の共通認識として重要視しています。私たち市職員やボランティアのメンバーはもちろんのこと、公園利用者への安全の配慮は欠かせません。

 

現在はさくら自体の剪定ではなく、雑木に埋もれているさくらの日当りを改善させる作業や施肥を行っている状態です。作業は園路のそばで行うことが多いため、ボランティア参加者及び歩行者の安全を最優先に作業を行うことを徹底しており、作業箇所には、活動のPRと作業の周知を兼ねて、さくら再生ボランティアの「のぼり」を設置しています。

 

ボランティアの参加者の中には、初心者や高齢の方など、様々な方がいるため、どなたでも参加しやすいように、各自がバラバラに作業するのではなく、作業前には全員で集合し、作業前の状況確認と作業の目的を伝え、同じ方向を向いて作業ができるよう意識しています。ボランティア活動が始まってからはまだ日が浅いため、毎回集合した際に点呼も兼ねて自己紹介を行っていただき、同じ活動をする仲間としての一体感を感じてもらうことも意識しています。

 

 

ボランティア活動の様子(2023年2月)

ボランティア活動の様子(2023年2月)


本プロジェクトが始まってから、はや4年…。さくら再生の兆しはまだまだこれからですが、今後もボランティア参加者を募集し、樹勢回復作業を行いながら、樹勢回復が難しい樹木については、見どころ作りの視点を考え、植え替えも実施していく予定です。

今後の展開としては、ボランティア参加者が知識や技術を学べる場として、枝の剪定や樹木診断を学べる講習会などを行いたいと考えています。

これからボランティア参加者が増え、本プロジェクトで身に付けた知識や技術を大池公園だけでなく、市内の公園や緑地など市民の身近にあるさくらの整備に活かすことができれば、東海市全体の地域活性に繋げていくことができると期待しています。

大池公園の南側の堤防から見た池越しと水面に浮かぶさくらは大池公園を代表する風景です。また、3月下旬から開催する「桜まつり」では、東海市のふるさと大使で、イルミネーションデザイナーの芦木浩隆氏が手掛ける「光と音の夜桜カラフルライトアップ」を実施し、他では見ることができない壮大で鮮やかな演出を楽しむことができますので、皆さんもぜひ遊びにいらしてください。

大池公園さくら再生プロジェクトメンバー

大池公園さくら再生プロジェクトメンバー

 

池越しの桜(2018年3月)、右:光と音の夜桜カラフルライトアップ(2021年3月)

大池公園の桜 ベストショット!
池越しの桜(2018年3月)、右:光と音の夜桜カラフルライトアップ(2021年3月)

 

 

■関連ページ

大池公園

http://www.city.tokai.aichi.jp/3645.htm

大池公園さくら再生プロジェクト

http://www.city.tokai.aichi.jp/21697.htm

 

※文中に出てくる所属、肩書、情報などは、掲載時のものです。(2023年3月掲載)

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第43回 大池公園さくら再生プロジェクト!(大池公園)
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