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公園管理運営チャレンジしました

2.常に情報収集するPW指導者たち
アメリカから講師を呼んだ際には、事前に念入りに話し合い、講習会の準備を行う

アメリカから講師を呼んだ際には、事前に念入りに話し合い、講習会の準備を行う

PW指導者には3年毎に資格更新講習の受講が義務付けられています。日本の指導者が常に新しい情報を得られるように、2010年から年に2回、アメリカ人講師を招いてファシリテーター更新講習を開催しています。また、アイダホ州から専門家を招きクマの講習、オハイオ州政府職員を招きコウモリに特化した講習など、アメリカの進んだ環境教育を取り入れられるよう様々な講習会を実施してきました。また、PW公式ホームページを通してのタイムリーな情報提供、特定の動物に焦点をあてた体験会の開催等、日本全国の指導者に対する様々なサポートを行っています。

 

しかし、2020年初めから蔓延しはじめたコロナウイルスの影響で、アメリカ人講師の日本招聘はもちろんのこと、対面で行う講習についても様々な対策を施す必要が出てきました。当然ながら、ファシリテーター更新講習の開催もこれまで積み上げてきた手法や内容の変更を余儀なくされました。

 

発想の転機となったのは、2020年6月13~14日に開催されたテキサス州政府主催の環境教育指導者フォーラムでした。このフォーラムは、テキサス州の自然環境関係の仕事に従事する方々、自然環境に興味のある方々を対象に、毎年、100名前後の関係者が一堂に会して盛大に開催されていました。しかしコロナの影響で、全ての州政府職員は在宅勤務がマストとなり、通常の開催はできなくなりました。そんな状況下でも中止としないのがアメリカ人ですね。なんとか実施できるように調整した結果、2020年のフォーラムは初のリモート開催となりました。主催者の1人であるテキサス州自然公園局のKiki CORRY氏の推薦のおかげで、私は初めてのリモート開催フォーラムの栄えある基調講演者に抜擢いただきました。基調講演(40分)は、あらかじめ録画した画像を流した後、実際にアメリカとリモートでつないでリアルタイムで質疑応答を行いました。活発な意見交換は約1時間に及び、アメリカのコロナ禍における環境学習の状況等もうかがい知ることができました。

 

この経験によって、オンライン講習に対する抵抗がなくなりました。当初、コロナ蔓延のため、アメリカ人講師を招いて実施する講習会をあきらめていたのですが、時差をうまく調整すればアメリカとオンラインでつないで実施できる!と考えるようになりました。

様々なグッズを準備する講習会

様々なグッズを準備する講習会

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過去記事一覧
第49回 ステキな公園はスタッフの健康から「‘キラリ’健康プロジェクト」
第48回 中学生の提案から始まった、ボール遊びができる公園の整理(船橋市)
第47回 公園の魅力を見つめ直して「秋のライトアップ」できっかけづくり(足立区花畑公園・桜花亭)
第46回 “五感”を満たす空間づくり ~統一感あるデザインと、一貫したコンセプトを守っていく~ (いばらきフラワーパーク)
第45回 サステナブルな堆肥づくり「バイオネスト」の可能性 (国営木曽三川公園 138タワーパーク)
第44回 都心に残るゲンジボタル(国立科学博物館附属自然教育園)
第43回 大池公園さくら再生プロジェクト!(大池公園)
第42回 初の産学連携!地元の高校生と協同で商品開発!(稲毛海浜公園)
第41回 冬の新宿を彩るCandle Night @ Shinjuku(新宿中央公園)
第40回 20年目を迎える「第20回日比谷公園ガーデニングショー2022」を開催(都立日比谷公園)
第39回 多様な生き物と人が集まるビオトープを作る!(国営アルプスあづみの公園)
第38回 いにしえの植物を万葉歌と共に楽しむ 万葉植物画展「アートと万葉歌の出逢い」(平城宮跡歴史公園)
第37回 来園者も参加する獣害対応防災訓練
第36回 「みどりの価値」を指標化し、「こころにやさしいみどり」をつくる
第35回 時代のニーズをとらえた花畑を(国営昭和記念公園)
第34回 身近な公園でパラリンピック競技を体験する(むさしのの都立公園)
第33回「写真を撮りたくなる」公園づくり(小豆島オリーブ公園)
第32回 「自然学習」アプリは「広い園内で遊べる」ツール(国営昭和記念公園)
第31回 Onlineでも環境教育を(Project WILD)
第30回 コロナ禍でも市民と共に活用できる公園(兵庫県立尼崎の森中央緑地)
第29回 音楽に親しむ公園の「森のピアノ」(四万十緑林公園)
第28回 植物に関するミッションでリピーターを増やす(小田原フラワーガーデン)
第27回 猛威を振るう外来のカミキリムシを探せ(栃木県足利市)
第26回 地域と協働したプロジェクト(播磨大中古代の村(大中遺跡公園))
第25回 地域住民の意見を聞きながら公園の魅力を維持・向上させる(足立区)
第24回 Stay Homeでも公園を楽しむ(国営武蔵丘陵森林公園)
第23回 できる人が、できる時に、できることを(こどもの城)
第22回 雪を有効活用して公園に笑顔を(中山公園)
第21回 地域をつなぎ、喜びを生み出す公園(柏崎・夢の森公園)
第20回 絵本の世界を楽しみながら学ぶことのできる公園(武生中央公園)
第19回 全国に注目されるゴキブリ展を開催(磐田市竜洋昆虫自然観察公園)
第18回 大蔵海岸公園のマナードッグ制度(大蔵海岸公園)
第17回 園内から出た植物発生材をスムーズに堆肥化する(国営木曽三川公園)
第16回 地域の昔話を学ぶことのできる公園(坂出緩衝緑地)
第15回 公園の看板に一工夫(国営讃岐まんのう公園)
第14回 地域に貢献する農業公園(足立区都市農業公園)
第13回 公園のイベントを通して子供たちに「外遊び」を提供!(雁の巣レクリエーションセンター)
第12回 生き物の面白さを伝える動物公園(多摩動物公園)
第11回 増大かつ多様化する公園利用者に対応する施設管理(国営ひたち海浜公園)
第10回 弘前公園のサクラを後世に引き継ぐ(弘前公園)
第9回 未来につづく公園づくり(大野極楽寺公園)
第8回 生き物にふれあえる公園づくり(桑袋ビオトープ公園)
第7回 発生材を有効活用する(公益財団法人 神奈川県公園協会)
第6回 幻の青いケシ(国営滝野すずらん丘陵公園)
第5回 「街路樹はみんなのもの」という意識を(東京都江戸川区)
第4回 最良の門出を祝う「ローズウェディング」(国営越後丘陵公園)
第3回 感謝の気持ちを伝えるくまモン(水前寺江津湖公園)
第2回 ふるさと村で人形道祖神を紹介(国営みちのく杜の湖畔公園)
第1回 様々な競技会にチャレンジ!(国営木曽三川公園)


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