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公園管理運営チャレンジしました

街路樹指針による街路樹管理
道路毎に作成した目標樹形カード例

道路毎に作成した目標樹形カード例

植栽後30年以上経つ街路樹は大きく成長し豊かな街路景観となりましたが、それと同時に街路樹が支障になることも多くなってきました。そこで、平成19年に学識経験者、区の職員に加えて、区内で緑のボランティアをしている市民の3者で「街路樹のあり方検討委員会」を立ち上げました。その結果、平成20年に街路樹の設計基準、管理基準、住民参加の促進等のあらたな方針が提言され、これを受けて『江戸川区街路樹指針 新しい街路樹デザイン』(以下、指針)が完成しました。平成21年からは、この指針に従って街路樹のある道路毎に作成した目標樹形カードに基いた街路樹管理作業を行っています。従来はその都度、検討していた剪定方法がこれよって明確になり、担当職員や受託者の変更があっても、樹高や葉張り等の樹形が変わらず、効率的で安定した街路管理が可能となりました。更に、剪定作業を行う前に、受託者は道路毎に見本剪定を1本行い担当職員の確認を受けた後、剪定作業に着手します。

担当職員と受託者が一堂に会する街路樹剪定講習会


これに加え、年に1回、剪定技術向上を目的として全ての担当職員と受託者が合同で街路樹剪定講習会を実施しています。これは、区内の街路樹のある道路に集合し、受託者毎に1本ずつ剪定し、担当職員と受託者全員で優秀剪定を決め、受託者の剪定技術を競うと共に、街路樹剪定の共通目標を確認するものです。

また、指針の中で「大きくなり過ぎた街路樹は植え替え、更新する」ことになっており、実施にあたっては時期や予算等の検討が必要となりました。そのような状況の中で、水道局が震災対策として水道管の耐震化工事を実施することになりました。多くの水道管は街路樹の下に埋設されているため、水道管の耐震化工事に伴い、街路樹の植え替えが必要となり、これに合わせて街路樹の更新を進めていくこととしました。更新作業で移植困難な街路樹は、それまで地域を潤した大切な緑として、その材を新たな資源として加工して活用しています。

伐採した街路樹を再利用して地元小学生が「ゆたかな心 地にみどり」の標語を書いた表示板(江戸川区庁舎前)

伐採した街路樹を再利用して地元小学生が「ゆたかな心 地にみどり」の標語を書いた表示板(江戸川区庁舎前)

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過去記事一覧
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