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公園管理運営チャレンジしました

商品開発と商品を販売することの大変さ
商品開発中の様子(2022年10月)

商品開発中の様子(2022年10月)

我々はあくまで生徒の皆さんの課外授業をサポートする立場ですが、実際に店頭で販売するので一切の妥協はしていません。

 

生徒の皆さんが元々提案していた商品の企画は、授業の一環としては素晴らしいアイディアでした。しかし、実際に販売するとなると、食材の産地や提供する商品の企画(ストローやコップの素材等)、原価率と利益率、商品のコンセプト、さらには商品の売り出し方まで精査しなければなりません。それらについて我々の持つノウハウを伝えるため、座学や打合せ、試食会を通して、商品の質を昇華させていきました。

生徒の皆さんに伝えていくうえで重視したことは、「“モノ”を開発することの大変さ」と「“モノ”を売ることの難しさ」です。通常の原価率は何%で、生徒の皆さんが考えた商品ではこのくらいの利益が出るというような、数字を用いてコスト感覚を伝えていきました。“モノ”を作るのにどれだけのコストがかかっているかは、普段の生活では見えてこないので、生徒の皆さんに一番伝えたかったポイントです。その他にも考案した商品に対する議論や試食会などの実習を通して、実際にお客様が召し上がる“モノ”を形にしていく過程を学んでいただきました。

 

また、商品は開発して終わりではないので、売る時にもどのくらいのコストがかかるのか実際に店頭に立ったり、店内で作って提供する現場の苦労、さらにはSNS等を使った商品のPRまで、商品開発から販売までのすべての過程を体験していただきました。

高校生との打ち合わせの様子(2022年10月)

高校生との打ち合わせの様子(2022年10月)

そして、商品が完成し、2022年11月5日(土)から30日(水)までの約1か月間、グランピング施設併設のカフェ店頭で販売をいたしました。生徒の皆さんが店頭に立った際には、最後の1週間どう売っていくのかそのアプローチについて考えてもらいました。また、アルバイトの経験もなく初めて作って売る経験をした生徒もいましたが、皆さん楽しみながら最後まで真剣に取り組んでくれていました。作って終わりではなく、そのあとのお店の運営まで考えることの大切さが伝わったのではないかと思います。

 

実際に販売した商品左:『モーモーキウイ』(果肉入りのキウイペーストと千葉県産の牛乳のドリンク) 右:『まるごとなしサイダー』(千葉県産の梨のシロップを炭酸で割ったドリンク)

実際に販売した商品
左:『モーモーキウイ』(果肉入りのキウイペーストと千葉県産の牛乳のドリンク)
右:『まるごとなしサイダー』(千葉県産の梨のシロップを炭酸で割ったドリンク)

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