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1人の市民の発案で実現した花火大会

私は生まれ育った伊勢原市で牧場を経営する他に、警察署が所管する伊勢原安全運転管理者会の会長、観光協会の理事・伊勢原市に事務局を置く伊勢原市国際交流委員会の委員長、また伊勢原市の活性化と観光振興(シティープロモーション)を目的に立ち上げた「いせはらフィルムコミッション」の会長を務めるなど、さまざまな分野で伊勢原市の町づくりのお手伝いをしています。

花火大会を開催するに至ったきっかけは、市民の高津弘人さんが、私を頼って訪ねて来たことからはじまりました。高津さんは若い頃に病気を患い、入院中に病院の窓から見えた花火に唯一、心が癒されたそうです。その経験を機に花火ファンとなり、地元・伊勢原市でも花火大会ができないものか、という相談でした。

神奈川県のほぼ中央に位置する伊勢原市は、丹沢大山国定公園の一角に位置する大山(標高1,252メートル)の登山客で賑わい、2016(平成28)年には、「大山詣り」が日本遺産に認定されるなど、豊かな自然と歴史を満喫できる町です。

近隣の厚木や平塚そして逗子、藤沢市などでは、行政主催の花火大会が行われています。伊勢原市は川も海もない土地柄、花火大会を開催するのは難しいのでは…と考えました。しかし高津さんの幾度となる熱望に再度、市内の地図を確認すると水田地帯を見つけました。

水田地帯の面積は、県の煙火消費(花火)の保安距離基準もクリアしていました。光明を見いだした我々は、水田の地権者約100軒に、「田んぼを使って花火大会をやらせてほしい」と、1軒ずつ頭を下げて説明に回りました。難色を示す地権者もいましたが、何度も通い詰めてお願いを続けた結果、すべての地権者から許可が得られたことで県に申請書を提出しました。

花火大会開催の目的には、「子どもたちへ、地域を通じて心豊かになってほしい、夢を与えたい!」というメッセージを掲げ、市民協働事業として開催することになりました。最初は高津さんと私を含めた市民3人で立ち上げた実行委員は、その後、仲間が徐々に増え、最終的には20人程のメンバーが集り、本格始動に至りました。

大山から伊勢原市を望むと自然豊かであることを実感する
(画像提供 一般社団法人 伊勢原市観光協会)

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過去記事一覧
40 3公園でキャンプ まちづくりとして活用
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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