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北海道有数のトンボの生息地

西岡公園は、通称「西岡水源池」として市民に親しまれ、札幌市内にありながら豊かな森に囲まれた池と湿原を持つ自然環境に恵まれた公園です。もとは1909年(明治42年)に、旧陸軍の水道施設として月寒川(つきさむがわ)をせき止めて水源池が作られました。その後、市民の水源としての役目を終え、公園として整備されました。

総面積約41万㎡の中に水源池(73,500㎡)を貫いて月寒川が流れ、その上流の湿地帯、下流の流水域の中心に位置する水源池には、多様な動植物が生息しています。特にトンボと野鳥は、多くの生息が確認されていて、道内でも有数の生息地です。

私は子供の頃から昆虫が大好きでした。とくにトンボが網の中に入った時の感動は未だに忘れられません。学生になってからも昆虫への思いは変わらず、高校時代は生物部への入部をきっかけに、トンボ研究の道に進みました。大学で恩師となる(トンボを研究する)先生に出会うこともできました。大学卒業後、札幌市の中学教諭(理科)となり、市内の西岡公園に通い詰めるようになりました。以来約30年間、園内に生息するトンボを観察してきました。当時、北海道では稀少とされていたオオヤマトンボをはじめ、何種かの希少種の生息を確認しました。85年に道内初のコシボソヤンマを確認した翌年(86年)に「北海道トンボ研究会」が発足し、以後も西岡公園でのトンボの調査を続け、研究会などで発表を続けてきました。西岡公園でのトンボの記録種数は、2013年で50種を超えました。

西岡ヤンマ団(以下、ヤンマ団)は、西岡公園管理事務所(以下、管理事務所)の呼びかけで2007年に発足しました。その内容は、トンボに興味を持つ小学生を対象とした調査・研究活動です。私はヤンマ団の前身である園のイベント「トンボの標本づくり講座」で、講師を務めていました。それ以前からも、トンボを採りに来る多くの子供たちにトンボの種類や名前、採り方などを教えていました。いつしか子供たちから「トンボのおじさん」と呼ばれるようになりました。そんななか、管理事務所の職員の方が、①虫好きの子供たちがトンボの知識を深め、②子供たちがグループで活動することによって多くのデータが集まり、西岡公園の調査・研究に役立つのではないか、③西岡公園に集う子供たち同士の交流の場が作れないか、などを提案、ヤンマ団が結成されました。管理事務所からの依頼を受け、北海道トンボ研究会の横山透会長とともに、子供たちに指導を続けています。

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過去記事一覧
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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