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公園に砂場を!

公園にはさまざまな遊具がありますが、砂場ほど子供が夢中で遊びこめる場はありません。そして、一緒に遊んだり見守ったり、親がその居心地のいい距離感にゆったりと身を置けるのも砂場ならではと言えます。

子供の年齢、時間帯、天気の違いによっても砂場での遊び方は無尽蔵です。五感に刺激を受けたさまざまな体験を通し、子供たちはあらゆる“育ちの芽”を伸ばしていきます。

201610月 福島市乙和(おとわ)公園(福島市飯坂町)に砂場を新設

乙和公園は、普段から幅広い年齢層の方に利用されている公園ですが、残念なことに砂場がなく、特に小さい子供のいる家庭からはその設置が望まれていました。

SAND-STORYは、「いいざかプラージュ」で使用した良質な砂と、砂場枠・カバーを寄贈し、福島市との協働により砂場を造りました。オープンセレモニーでは、地域で活動する女性コーラスグループ「サルビア」と地元幼稚園児が歌を披露し、一緒に砂遊びを楽しみました。2.5×3mという小さな砂場ではありますが、行政や町内会の方たちも多数おいでになり、地域全体でその誕生を喜んでもらいました。

 

「サルビア」の部長さんが挨拶の中でおっしゃいました。「公園は地域の財産」「みんなでこの砂場を可愛がっていきましょう!」と。

屋外砂場の場合、懸念されるのは犬猫の糞害等の衛生問題です。私たちは、子供たちに「遊び終えたらカバーを掛けてね」と伝えました。また、地域の方々には「子供たちのためにどうぞ見守りをお願いします。」「もしもカバーがずれているのを見かけたら直していただけますか」とお願いしました。数日後、地域の方から、砂場にカバーを掛ける小学生の写真が送られてきました。毎日遊びに来ている男の子たちが、砂場を宝物のように大切に守っているという報告でした。誰の責任でなく、大事にしたい場を皆さんで守っていくという姿は、砂場メンテナンスのモデルにもなる公園だと感じました。老若男女すべての世代に親しまれている乙和公園は、子供の見守りや地域づくりにもつながる公園だと確信しています。

 

 

 

砂は多様に姿を変えます。そこで出会う気付きや、学び、感動は無限大です。赤ちゃんのいる家族が外への一歩を公園に求めた時、そこで出会う砂場にはぜひ良質の砂が入っていてほしいと願います。すると、親子は何度も訪れ「いい時間」は繰り返されます。それは「豊かでかけがえのない家族の歴史」になっていきます。その時間が子供の「人生の根っこ」になり、それはまた、世代を超えて循環していきます。ですから、公園はぜひともそのステージとして機能する場であってほしいと願います。何より、豊かな時間を育む環境として、子供や家族の「ファースト砂場」がどの公園にもしっかりありますようにと。

 


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過去記事一覧
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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