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絵本専門店「本の家」から生まれた「時をつむぐ会」

私は北海道富良野市で生まれ育ち、結婚を機に群馬県高崎市に住んでいます。当時、高崎駅前に絵本専門店「本の家」がありました。店内にはさまざまな絵本や児童書があり、大人が読んでもとても面白く、私はすっかり絵本にハマってしまいました。その後娘を出産してからも足しげく通い、毎月、夫の給料が出ると子供用に一冊、自分にも一冊、さらに贈り物としても絵本を購入していました。

その後、転機が訪れます。「本の家」の経営者が、病を理由に閉店するというのです。私は「絵本が買えなくなる」と、悲しい気持ちになりました。また、ちょうどその頃、早朝から深夜まで働き詰めだった夫が、「転職したい」と口にしていました。夫婦で話し合いの結果、夫が脱サラして「本の家」を引き継ぐことになりました。駅前にあった「本の家」は、その後、現在の高崎市中居町に移転しました。
多くの母親と子供たちに絵本を読んでもらおうと、意気揚々と「本の家」の店主になったものの素人経営者です。絵本は全く売れませんでした。見かねた出版社の担当者から、売るためには「種まきが必要」とアドバイスを受けました。

出版社の力も借りて、子供の年齢にあった絵本の選び方の勉強会や児童文学の講演会を店内で開くことにしました。勉強会や講演会には、子育て中の母親や児童文学に興味を持つ人たちが参加してくれるようになりました。絵本を深く学び、その魅力を知るにつれ「子供たちに本物の芸術を見せたい」という思いが募り、「本の家」に集まる絵本愛好家約30人とともに、1994年に「時をつむぐ会」(以下、会とする)を結成しました。

会では、「絵本は子供が出合う最初の文学であり、芸術である」を合言葉に、絵本や児童文学に関する情報発信を中心に、子供たちへの絵本の読み聞かせや、出版社や大学から講師を招いた勉強会や講演会を開催しています。

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過去記事一覧
45 手ごわい放置竹林から広がる可能性と人のつながり
44 公園で行う表現活動は「誰かを力づけている」(せりがや冒険遊び場:東京都町田市)
43 市民団体の力で「やりたいこと」を実現(あぐりの丘:長崎県長崎市)
42 自然の中での主体的な遊びが、学びと成長につながる(山田緑地:福岡県北九州市)
41 次世代に、そして子供たちへ、遊び場づくりのバトンをつなげたい(徳島県阿波市阿波町)
40 3公園でキャンプ まちづくりとして活用(小山総合公園、生井桜づつみ公園、城山公園:栃木県小山市)
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる(千葉県柏市)
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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