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対話から生まれてくるもの

広場予定地のすぐ横に一級河川(川口川)があります。広場をつくるに当り、広場と川の間にフェンスが設置される計画でしたが、私はフェンスを設置しないことを八王子市と川の管理者である国土交通省に要望しました。当初、行政側は、川は危険という反対意見でした。事故を防ぐためにフェンスを作ることは、もっともな正しい意見です。しかし、大人が考える以上に子供は自然からとても多くを学び、遊びの中で何があぶないかということも学ぶ。通常はとても穏やかな川にフェンスをし、遠ざけることで子供が遊び、自然から学べる機会を失う。結果、川への興味・関心がない大人になる。このプロセスは、現代社会において様々な場面で遭遇します。子供たちの遊びや未来の可能性を奪っているのは、実は都合主義の現代社会の課題です。

地域の大人たちも子供のころに遊んだ川口川が大好きでした。子育て、子育ちは社会、地域で取り組むもの。地域の方々や、行政との対話を重ねていきました。その結果、行政の方々に思いが伝わり、公園から川へのアプローチが設けられました。そして、なんと川に飛び石も設置してくれたのです。何か新しいことや、様々な意見を集約しながらカタチにすることは本当に大変ですが、地域の住民だけでなく、子供たちや行政職員も本当に楽しそうでした。市民参加のパワー、じっくり対話することの大切さを実感しました。

 

 

2010年4月、地域住民で考えた名称「川口東みんなの広場」(八王子市川口町)が開園しました。小さな広場ですが、地域の大事なコミュニティーの場となり、夏は盆踊り会場として賑わい、子供から高齢者までの憩いの広場となっています。川に設置された飛び石が自然の遊び場として誕生したことで、広場と川遊びを楽しむ子供たちの姿が見られるようになり、地元の住人からは、広場と自然が一体となった風景をとても喜んでくれました。この公園づくりは、計画段階から大勢の地域住民が参加した好事例です。参加した子供たちに郷土愛と広場を大事に使う心が育まれたと思います。

広場の樹木に設置する樹名板を手作りする子供たち

広場の樹木に設置する樹名板を手作りする子供たち

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過去記事一覧
第37回 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」
33 外遊びの楽しさを伝えていく
32 筑豊の自然を楽しむ会
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける
27 市民とともに育て続ける公園を目指して
26 砂場から広がった子供たちの笑顔
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園
23 市民による、市民のための花火大会
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里
21 市民の手によって「つくり続ける公園」
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ
17 震災後、市民の手によって再生された西公園
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル
15 市民がつくり、見守る広場
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」
09 トンボの魅力を子供たちに伝える
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続
01 自然環境は、利用しながら保全する


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