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子供たちが自由に遊べない公園

柳島公園では、毎日、高齢者が、グラウンドゴルフをしていました。そのグラウンドゴルフをする人たちからは、「たごっこ」の子供たちが来るようになってから地面が凸凹になって、グランドゴルフがやりづらいという苦情が何度も寄せられました。周辺住民からは滑り台やブランコで遊ぶ音がうるさい、川遊びをした子供たちが自分の濡れた衣類を鉄棒に干すなんて、公園を私物化しているといったクレームも言われました。町内会の集まりに呼ばれて、公共の場である公園で子供たちが素っ裸でドラム缶風呂に入るとは何事だと叱責もされました。PTAからは、雨の日に子供を遊ばせていることへの批判もありました。「たごっこ」は、雨天でも決行します。なぜならば、雨の日ならではの遊びがあるからです。子供たちは大喜びで泥んこ遊びを楽しみます。しかしその光景を見た大人からは「風邪を引いたらどうするのだ、けしからん」と言われました。子供会からは、子供会の行事の日にも開催をするなんてと苦情を言われました。そんな日に来る子供は子供会に加入していない子供たちであったのにも関わらずです。

 

 

雨の日だからこそ出来る遊びもあります。

私は住民からのクレームに対して一つずつ、活動の主旨や生きづらさを抱えた子供たちを取り巻く現状を伝えて理解を求めました。グラウンドゴルフを行う人たちのためには、「たごっこ」終了後に、とんぼを使ってグラウンドの整地をしたり、子供たちが鉄棒にシャツを掛けると、ほかの場所に移したりと気を配りました。さらにこの時期、静岡県内の小学校で、児童が同級生をカッターナイフで切りつけるという事件がありました。「たごっこ」では、焚き火で五寸釘を熱し、それを金槌で叩いて釘ナイフを作る遊びが流行っていました。この遊びを知ったPTA役員からは、「事件を受けて、学校は児童のカッターナイフやはさみを管理するようになったのに、ナイフを作らせるとは何事だ」と非難されました。

 

「たごっこ」は、乳幼児から障害のある子供までの居場所になっていることや、公園での多様な遊びが子供の育ちによい影響を及ぼすことなどを訴えてきましたが、近隣住民や町内会、PTA等の理解が得られなかったばかりか、文科省の補助事業を委託してきた市役所までが「(冒険遊び場元祖の)世田谷流を持ち込んでも風土に合わないということだ」と委託の打ち切りを伝えてきました。こうしたことから、柳島公園での活動を休止することにしました。それでも、「たごっこ」に来てくれた子供とその親からの継続を望む声が多かったので、次の活動場所となる公園を探すことにしました。

たごっこの1年をふりかえる報告書にカラーで
載せ、話題にもなった写真。

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過去記事一覧
40 3公園でキャンプ まちづくりとして活用
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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