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自由でゆるいボランティアでありたい

毎週日曜日の活動の流れについて紹介します。9時に集合し、顔合わせと人数確認を行います。これまで最低でも約10人、最高40人集まりました。最初に道具を出し、ミーティングを行います。ミーティングではその日の活動内容、特になぜ今この作業をするのか等を説明します。活動前に準備体操をしてからスタートします。活動内容はその季節によっても変わりますが、芝の状況を見て、芝刈り、雑草取り、肥料まき、水撒きなどを行います。一年たてば皆さん大体芝生の成育の理解を深めてくれています。

 

活動前の準備体操

活動前の準備体操

 

作業は各自の希望に任せています。芝刈り機を押す人、雑草取りをする人、水撒きをする人、終わってから芝刈り機を水洗いする人、倉庫に用具を片付ける人、終了後にお茶を配ってくれる人など、みんなが自然に動いてくれています。そして活動の最後には「芝吸い(芝生のゴロゴロタイム)」を行います。裸足になって芝生に仰向けになって深呼吸。うつ伏せになって芝生を体で感じる時間です。参加者には「癒しの時間」として喜ばれています。

 

自然と一体化する「芝吸い」

自然と一体化する「芝吸い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

活動には幼稚園児から80代の高齢者まで幅広い世代の方が参加します。子供たちは遊んでいるだけでもいいのですが、意外としっかりと大人の行動を見ていますので、ある日突然、手伝いをしてくれるようになります。高齢世代の参加者は主に近隣住民の方々です。あるベテランの高齢女性は、自宅から小さなイスを持ってきて、雑草取りをします。参加理由を聞くと「家にいる時、公園で遊ぶ子供たちの声に元気がもらえる。私たちが芝生をきれいにすることで子供たちも嬉しいはず」と言ってくれました。

 

ボランティア参加者

ボランティア参加者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はボランティア活動とは、「できる人が・できる時に・できる分量だけ」行えればよいという考えです。イクシバ!は、強制や義務、やらなければ、次も参加しないと悪いななどの気遣い不要のゆるいボランティア活動です。とはいえ、芝生を管理するには多くの人の力、根気とエネルギーがいる活動です。毎週来てくれる20人も、一年に1回だけ来てくれる人も大切な仲間であり、大きな戦力です。活動日に参加者が少なかった場合、公園にいる親子に「一緒に芝生のボランティアをやりませんか!」と声をかけて参加してもらうことがあります。意外と活動を気に入ってもらい、リピーターになってくれるケースもあります。

 

ボランティア仲間の募集はイクシバ!のホームページやSNSのほか、公園の掲示板などを利用しています。そして活動報告は毎回、ホームページ内のブログに載せています。芝生が好き、自然が好き、芝刈りをしたい、ボランティアをしたい、子供に経験させたい、老若男女どなたでもウェルカムです。最近は中央区内の郵便局長さんや企業・団体でのボランティア研修としての参加が増えています。

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過去記事一覧
47  公園で芝生とコミュニティを育てる(黎明橋公園:東京都中央区)
46 鉄道ファンによる、公園を軸としたまちづくり(一之宮公園:神奈川県寒川町)
45 手ごわい放置竹林から広がる可能性と人のつながり(籔の傍:京都府向日市)
44 公園で行う表現活動は「誰かを力づけている」(せりがや冒険遊び場:東京都町田市)
43 市民団体の力で「やりたいこと」を実現(あぐりの丘:長崎県長崎市)
42 自然の中での主体的な遊びが、学びと成長につながる(山田緑地:福岡県北九州市)
41 次世代に、そして子供たちへ、遊び場づくりのバトンをつなげたい(徳島県阿波市阿波町)
40 3公園でキャンプ まちづくりとして活用(小山総合公園、生井桜づつみ公園、城山公園:栃木県小山市)
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる(千葉県柏市)
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される (大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り (宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


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