PURA VIDA!の挨拶が飛び交う国「コスタリカ共和国」は生物多様性の宝庫です。
中南米コスタリカは国土の約25%が国立公園や自然保護区に指定され、約50万種以上の生物が生息する場所で、エコツーリズムを楽しめる観光地として賑わっています。
公園を中心とした観光戦略・インバウンド対策が非常に豊富で、「エコツーリズム」の先進国として学ぶ点も多く、自然ツアーとお土産・体験プログラムの関係が確立しており、収益アイデアとしても魅力的です。
今後の公園運営において、非常に参考となるbiodiversidad(生きもの体験)が溢れています。
そんな素敵な国で出会える「魚好き推薦の極上体験」を紹介します!
【ヨツメウオ:four-eyed-fish】
釣りをしていて、これほどまでに難しい魚はいないと感じた出会いだった。
ヨツメウオは、メキシコから南米北部の河口やマングローブ帯などの沿岸水域に生息する気水魚。
魚の大群が見えたので、静かに近づいたら、すぃーと逃げてしまう。
なぜこちらの様子が見える?音が大きかったかな、と再度近づくと、
なんとプクっと飛び出た目玉が水面にたくさんあった。
こちらの様子をみて、逃げている。途中で目が合ったような・・。
注意深く、仕掛けを投入すると、岸に向かって逃げ出し、
水から飛び出して泥の上に上陸した。
まさか水陸両用だったとは。水の中も外も、四つの目で同時に見ていたのだ。
上の目で上空や陸を見て、鳥や人間などがあらわれたら水中に隠れる。
下の目で水中を見て、大きな魚などが泳いでいたら陸に逃げる。
ヨツメの構造として2つの目にそれぞれ仕切りがあり、1つの目に瞳が2つあるので、
計4つの瞳が敵の脅威を察知する仕組みになっている。
敵から自らを守るための凄い進化といえるだろう。
すごいなぁと感心していたら、ヨツメウオの大群はこちらをみながら「アディオス!」と優雅に泳いで去っていったのでした。
【ギンガメアジ&バラクーダ:Big eye trevally&Barracuda】
「ギンバラ」という呼び方はご存知でしょうか。
ダイビングの世界では憧れの魚で、ギンガメアジとバラクーダの大群のこと。
魚が群れを作るのにはさまざまな理由があるとされているが、そのメカニズムはほとんど解明されていないそうだ。水温や潮など季節的な要因や、もともと群れる習性があるもの、繁殖のときだけ群れるものなど様々。
ギンバラなどの回遊魚に出会えた場合は、焦らず追いかけないようにすることが鉄則。
ついつい驚きで嬉しくなり近づきたくなるのだが、まずは群れと並走してゆっくりと近づき、流れがどういう方向に向かっているかを確認することが大事。群れからそう遠くないところで最下部と同じレベルまで潜降し、息を止めながらトルネードの最下部の真ん中へ。息を少しずつ吐きながら、周りを見渡しつつ少し水深を上げる。
群れの中央に入ることができると、圧巻の景色が待っている。
それぞれの魚たちが、フンをしたり、餌を食べるために口をパクパクしたり、他の魚を追いかけたり、お魚たちの小さな社会が垣間見える。まさに数えきれないほどの魚たちが煌めく銀河を形成していた。360度魚群に囲まれて、トルネードの中心にいる自分は幸運だった。
また出会える日まで!
(2021年7月掲載)
【ターポン:Atlantic tarpon】
「魚を釣りたければコスタリカに行け。男になりたければ ターポンを釣るんだ、諸君」
開高健著「オーパ、オーパ!! コスタリカ篇」で有名な古代魚ターポンに関する一節。
ちなみにオーパ!はポルトガル語で驚きを意味する感嘆詞である。
ターポンは、体長は最大で250 cm、体重は最大161 kg の個体が記録されている巨大魚。
太古よりその形状を現代まで変えることなく生き延びた古代魚とも言われている。
多くの釣り人が、別名「シルバーキング」の名で知られるターポンを目的にコスタリカを訪れている。
現地の船で出航し、実際の姿を拝見することができたのは、ほんの一瞬。
すごい勢いでスイングしながらジャンプをして、水面にダイブ。
あまりの凄さに暫く海面を眺めていた。
これからも魚たちへの好奇心は尽きないと感じた一場面でした。
愛すべき「生きもの」たちと共に、PURA VIDA!
(2021年7月掲載)
(備考)
・※現在、コロナ禍で海外旅行が難しい状況ですが、
「コスタリカ」というタイトルのボードゲームで雰囲気を楽しむことができます!
・PURA VIDA(スペイン語):英語で「Pure Life」、日本語で「素晴らしい人生を!」
(参考文献)
CostaRica.Org(コスタリカの生きもの情報)https://costarica.org/es/animales/
独行政法人 国際協力機構(コスタリカ)https://www.jica.go.jp/costarica/index.html
Costarica-scuba.com(コスタリカでのスキューバ情報)http://www.costarica-scuba.com/barracudas-pacific-ocean/
ニコボド ニコのボードゲーム日記(ボードゲーム コスタリカについて)https://nicobodo.com/archives/10982241.html
JELLY JELLY CAFÉ(ボードゲーム コスタリカについて)https://jellyjellycafe.com/games/costa-rica
Project WILD公式HPには環境教育活動事例などが掲載されています:https://www.projectwild.jp/
母の想い出と私
かいじゅうの棲む世界
今、青い海の中で・・・。
少年の日の想い出 Memories of my Childhood
カラスの子には、ご用心?!
母とペンギンとコウモリ MOM, Penguin and Bat
「豊かさが繋いでくれるもの」
あなたの隣にもきっといる、クモ界のアイドル「ハエトリグモ」
幼少期は好きで触っていたのに今は…
どこもかしこも野生生物「ロードキル編」
夏の闇の恐怖、その後、風通し良く
ハリガネ Rock’n’roll
出会いは当然に~振り向けばリュウキュウヤマガメがいる~
なんで苦手?
今年はクマのニュースが! Bear Coming Out
「生きもの」小話? わたしが生きものを愛するようになったわけ
母のイビキと猫 Mom’s Snoring and Cat
真夏のシャワー…香り付き
Midsummer Shower with some Fragrance
「秘境」の国の生きものたち ~海の生きもの編~
音のあるじは? Where does this sound come from?
ブナの森で実感した「オーディア」の必須要素
渡らない渡り鳥 ~変わりゆく渡り鳥のゆくえ~
海の仲間と船乗り
チョウチョと思ったら!I thought it’s a butterfly!
少年時代の生き物回顧録
恐るべし!驚異の身体能力を持つゴキブリ君
朋が教えてくれたこと
痛っ! It Hurts!
イトウの原野
爺ちゃんとの思い出 Memories with my Grandpa
ゆりかご代わり?こんなところに?!
牛乳ビンと幼虫 Milk Bottle and Caterpillar
スコーピオン Scorpion
カラスとおしゃべり!
生きもの小話 ホッキョクグマ編
忘れられない“お正月” Unforgettable "New Year"
「沖縄、トカゲモドキ奮闘記!」
I LOVEイモリ💗
サケの遡上を体験する
かわいい?厄介者? 『ニホンザル』人と野生動物との関係とは。
今年もバルタン星人 現わる! The Emergence of Alien Baltan
「Pura Vida」の国の生きものたち~魚編~
危険??生物 マムシ
Dangerous??Creature Japanese Copperhead
初めて触れた天然記念物の生きもの
Natural Treasure Creature that I touched for the first time