公園文化ロゴ
公園文化ロゴ
生きもの小話パンくず
公園文化を語る 公園の達人 公園管理運営「チャレンジ!」しました 生きもの小話 みどり花コラム アートコラム 花みどり検定 公園の本棚 世界の公園 たまて箱 公園”Q&A /
生きもの小話
「Pura Vida」の国の生きものたち~魚編~

PURA VIDA!の挨拶が飛び交う国「コスタリカ共和国」は生物多様性の宝庫です。

 

 

中南米コスタリカは国土の約25%が国立公園や自然保護区に指定され、約50万種以上の生物が生息する場所で、エコツーリズムを楽しめる観光地として賑わっています。

map

様々な生き物が住むコスタリカ
(イラスト提供Jane http://www.janeillustration.co.uk/blog/)

 

公園を中心とした観光戦略・インバウンド対策が非常に豊富で、「エコツーリズム」の先進国として学ぶ点も多く、自然ツアーとお土産・体験プログラムの関係が確立しており、収益アイデアとしても魅力的です。

今後の公園運営において、非常に参考となるbiodiversidad(生きもの体験)が溢れています。

そんな素敵な国で出会える「魚好き推薦の極上体験」を紹介します!

 

 

 

【ヨツメウオ:four-eyed-fish】

 

釣りをしていて、これほどまでに難しい魚はいないと感じた出会いだった。

ヨツメウオは、メキシコから南米北部の河口やマングローブ帯などの沿岸水域に生息する気水魚。

魚の大群が見えたので、静かに近づいたら、すぃーと逃げてしまう。

なぜこちらの様子が見える?音が大きかったかな、と再度近づくと、

なんとプクっと飛び出た目玉が水面にたくさんあった。

こちらの様子をみて、逃げている。途中で目が合ったような・・。

注意深く、仕掛けを投入すると、岸に向かって逃げ出し、

水から飛び出して泥の上に上陸した。

 

まさか水陸両用だったとは。水の中も外も、四つの目で同時に見ていたのだ。

上の目で上空や陸を見て、鳥や人間などがあらわれたら水中に隠れる。

下の目で水中を見て、大きな魚などが泳いでいたら陸に逃げる。

ヨツメの構造として2つの目にそれぞれ仕切りがあり、1つの目に瞳が2つあるので、

計4つの瞳が敵の脅威を察知する仕組みになっている。

敵から自らを守るための凄い進化といえるだろう。

すごいなぁと感心していたら、ヨツメウオの大群はこちらをみながら「アディオス!」と優雅に泳いで去っていったのでした。

ヨツメウオは大きいものだと全長30㎝になる

ヨツメウオは大きいものだと全長30㎝になる

 

【ギンガメアジ&バラクーダ:Big eye trevally&Barracuda】

 

「ギンバラ」という呼び方はご存知でしょうか。

ダイビングの世界では憧れの魚で、ギンガメアジとバラクーダの大群のこと。

魚が群れを作るのにはさまざまな理由があるとされているが、そのメカニズムはほとんど解明されていないそうだ。水温や潮など季節的な要因や、もともと群れる習性があるもの、繁殖のときだけ群れるものなど様々。

 

ギンバラなどの回遊魚に出会えた場合は、焦らず追いかけないようにすることが鉄則。

ついつい驚きで嬉しくなり近づきたくなるのだが、まずは群れと並走してゆっくりと近づき、流れがどういう方向に向かっているかを確認することが大事。群れからそう遠くないところで最下部と同じレベルまで潜降し、息を止めながらトルネードの最下部の真ん中へ。息を少しずつ吐きながら、周りを見渡しつつ少し水深を上げる。

群れの中央に入ることができると、圧巻の景色が待っている。

それぞれの魚たちが、フンをしたり、餌を食べるために口をパクパクしたり、他の魚を追いかけたり、お魚たちの小さな社会が垣間見える。まさに数えきれないほどの魚たちが煌めく銀河を形成していた。360度魚群に囲まれて、トルネードの中心にいる自分は幸運だった。

また出会える日まで!

(2021年7月掲載)

ギンパラ

ギンバラに出会ったときの筆者。この時の感動は忘れられない。

 

 

【ターポン:Atlantic tarpon】

 

「魚を釣りたければコスタリカに行け。男になりたければ ターポンを釣るんだ、諸君」

開高健著「オーパ、オーパ!! コスタリカ篇」で有名な古代魚ターポンに関する一節。

ちなみにオーパ!はポルトガル語で驚きを意味する感嘆詞である。

ターポンは、体長は最大で250 cm、体重は最大161 kg の個体が記録されている巨大魚。

太古よりその形状を現代まで変えることなく生き延びた古代魚とも言われている。

多くの釣り人が、別名「シルバーキング」の名で知られるターポンを目的にコスタリカを訪れている。
現地の船で出航し、実際の姿を拝見することができたのは、ほんの一瞬。

すごい勢いでスイングしながらジャンプをして、水面にダイブ。

あまりの凄さに暫く海面を眺めていた。

これからも魚たちへの好奇心は尽きないと感じた一場面でした。

体長2m、体重100㎏以上のターポンがジャンプする!!

体長2m、体重100㎏以上のターポンがジャンプする!!

 

愛すべき「生きもの」たちと共に、PURA VIDA!

 

(2021年7月掲載)

 

(備考)

・※現在、コロナ禍で海外旅行が難しい状況ですが、

「コスタリカ」というタイトルのボードゲームで雰囲気を楽しむことができます!

・PURA VIDA(スペイン語):英語で「Pure Life」、日本語で「素晴らしい人生を!」

 

(参考文献)

CostaRica.Org(コスタリカの生きもの情報)https://costarica.org/es/animales/
独行政法人 国際協力機構(コスタリカ)https://www.jica.go.jp/costarica/index.html
Costarica-scuba.com(コスタリカでのスキューバ情報)http://www.costarica-scuba.com/barracudas-pacific-ocean/
ニコボド ニコのボードゲーム日記(ボードゲーム コスタリカについて)https://nicobodo.com/archives/10982241.html
JELLY JELLY CAFÉ(ボードゲーム コスタリカについて)https://jellyjellycafe.com/games/costa-rica

 

Project WILD公式HPには環境教育活動事例などが掲載されています:https://www.projectwild.jp/

キーワード: 魚、コスタリカ、エコツーリズム、ヨツメウオ
大野 裕平(おおの ゆうへい)
大野 裕平(おおの ゆうへい)

大洋州のパプアニューギニアにて地域開発、観光開発に携わる。
→日本で見たことのない動植物に出会い、未知の生きものたちの虜になる。

中南米のエルサルバドルにて環境教育、観光開発に携わる。
→各小中学校を周り、現地の動植物の紹介、ワークショップや現地調査等を行い、生きものたちとの関わり方を共に学ぶ。

海の魚が好きで、一級小型船舶操縦士、第1級海上特殊無線技士、潜水士、スキューバダイビングライセンスを取得。
→趣味の釣りやダイビングをさらに深めるために取得。季節や地形によって違う魚たちに感謝しながら、できるだけ傷つけないようにキャッチ&リリースがモットー。

国営飛鳥歴史公園、国営アルプスあづみの公園、愛・地球博記念公園に勤務
→多くのフィールドを経験しながら、生きものへの好奇心は尽きない。
転勤先付近の海を探検するのが密かな楽しみ。
区切り線