公園文化ロゴ
公園文化ロゴ
達人パンくず
公園文化を語る 公園の達人 公園管理運営「チャレンジ!」しました 生きもの小話 みどり花コラム アートコラム 花みどり検定 公園の本棚 世界の公園 たまて箱 公園”Q&A /
公園の達人 ロゴ

カッパピア跡地を「子供たちのための広場に」ケルナーさんと出会う

高崎市には、1952年に開園した「カッパピア」という遊園地がありました。高崎白衣大観音が見つめる麓で、周辺の自然も満喫できる約15ヘクタールの広大な土地にジェットコースターや流れるプール、結婚式場などもあり最盛期には年間60万人が来場する群馬県を代表する行楽地でした。しかし、運営側の経営悪化により2003年に閉鎖されました。

カッパピアの閉鎖を知った会は、跡地を子供の遊び場、親子がくつろげる広場に整備したらいいのではないかと考え、「カッパピア高崎どろんこの森」(以下、「どろんこの森」とする)の構想を練り始めました。

一方、翌年の2004年、ドイツの遊具・玩具メーカーの社長兼デザイナーのハンス・ゲオルク・ケルナー氏(以下、ケルナーさん)が初来日します。「本の家」ではおもちゃも扱っていることから、東京で開催されるケルナーさんの講演会を聞きに行きました。私はケルナーさんの講演の中で、「世界中探しても100%安全な遊具などはない。大事なのは、子供の危機回避能力を養うことだ」という話に感銘を受けました。会が構想を練っている「どろんこの森」にこそ、*ケルナー遊具が必要だと感じ、講演後、私は壇上に駆け上がって「高崎市に来てほしい」と直談判していました。

*ケルナー遊具とは、斬新なデザインと構造が特徴で、子供が自由に創造したり、工夫して遊ぶことができる。滑り台の階段やジャングルジムが斜めになっているなど、一見、危なそうに見える遊具は、子供の冒険心を駆り立てて、危険を回避する身体能力の向上につながる。自分で考え、見て触って自分の責任で遊ぶことが狙い。「子供が遊びを通じて自分の限界を体感できるよう、ある程度リスクを提供し、危機回避能力や身体能力を高めることが大切である」という考えからデザインされている。

心配性で過保護な親が多いこともあって、今の子供たちは遊びの中でも危ないことを避けた環境の中にいます。そんな環境に慣れてしまうと、子供の成長を妨げてしまいます。公園を見渡せば安全な遊具ばかりで、危険と判断された遊具がどんどん撤去されているように感じます。

ケルナー遊具は、子供たちが外遊びをするきっかけになり、体力や運動能力の向上はもちろん、危険予知能力や事故回避能力を高めることにもつながると思い、「カッパピア跡地にケルナー遊具を導入したい」と市に熱望しました。

区切り線
過去記事一覧
39 科学を通じて地域の人々と研究者をつなげる
38 北海道の公園で「やってみたい!」を実現(恵庭ふるさと公園:恵庭市)
37 土器づくりを通じて縄文文化を学ぶ(三ツ池公園:川崎市)
36 公園を地域住民の手で心地よい場所に変えていく(熊野公園:東村山市)
35 次世代のために故郷の自然環境を守り、伝えていく(亀山里山公園「みちくさ」:亀山市)
34 公園は楽しい学びの場!「サバイバルピクニック」、「地域住民による公園づくり」(都立野川公園:東京都)
33 外遊びの楽しさを伝えていく(柏崎・夢の森公園:柏崎市)
32 筑豊の自然を楽しむ会(健康の森公園 他:飯塚市)
31 自然を愛する仲間との森づくりボランティア(びわこ地球市民の森:守山市)
30 野外人形劇で、公園に広がった笑い声(水前寺江津湖公園:熊本市)
29 公園での新たな遊び「珍樹探し」(国営昭和記念公園:立川市)
28 子供たちの居場所で、寄り添い、見守り続ける(柳島公園:富士市)
27 市民とともに育て続ける公園を目指して(安満遺跡公園:高槻市)
26 砂場から広がった子供たちの笑顔(福島市内 他:福島市)
25 造園業者と子供たちがつくる 公園でのコミュニティ(京坪川河川公園(オレンジパーク):舟橋村)
24 子供と子育て世代の目線で再生されたゴーカートのある公園(桂公園:十日町市)
23 市民による、市民のための花火大会(伊勢原市総合運動公園:伊勢原市)
22 かかしで地域を活性化 海外も注目する山里(かかしの里:三好市)
21 市民の手によって「つくり続ける公園」(みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園):神戸市)
20 下町に残る、手つかずの自然を守り、育てる(尾久の原公園:荒川区)
19 絵本、ケルナー広場を通して、子供たちの成長を見守る(ケルナー広場:高崎市)
18 生かされていることを実感 自然と一体になれるサップヨガ(国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザ:稲沢市)
17 震災後、市民の手によって再生された西公園(西公園:仙台市)
16 住民の心をつないだ3万個のキャンドル(大栗川公園:八王子市)
15 市民がつくり、見守る広場(朝霞の森:朝霞市)
14 満月BARで公園の非日常を楽しむ(西川緑道公園:北区)
13 わらアートで、地域に笑顔と一体感を(上堰潟公園:西蒲区)
12 再生物語を支えるボランティア組織「MEG」(七ツ洞公園:水戸市)
11 公園が図書館に変わる「敷島。本の森」(敷島公園:前橋市)
10 公園に地域の人が集う「はじっこまつり」(和田公園:杉並区和田)
09 トンボの魅力を子供たちに伝える(西岡公園:札幌市)
08 「朝市」で公園がコミュニケーションの場に(茅ヶ崎公園野球場:茅ヶ崎市)
07 「スポーツ鬼ごっこ」を通じて 子供たちの居場所づくりを実現(しらかた広場:松江市)
06 高齢者、障がい者に公園案内 ボランティア側も癒される(大泉緑地:堺市)
05 仲間と共に成長してきたみはまプレーパーク(みはまプレーパーク:千葉市)
04 地域で子供たちを育成・指導 地元の公園でイルミネーション作り(宇部市ときわ公園:宇部市)
03 公園がアートな空間に生まれ変わる日 あそびの重要性を考える「アートパーク」(松戸中央公園:松戸市)
02 子供たちにワークショップで地域貢献 公園での活動は発見の連続(松戸中央公園:松戸市)
01 自然環境は、利用しながら保全する(国営ひたち海浜公園:ひたちなか市)


TOPに戻る

公園文化ロゴ2