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あの日から70年。行こう、被爆樹木の声をききに-
広島の木に会いにいく
広島の木に会いにいく
著者:
石田 優子
出版社:
偕成社
発行年:
2015年
カテゴリ:
一般、樹木、平和

ドキュメンタリー映像作家である筆者が、「被爆樹木」を治療している樹木医と広島の街を歩き、被爆者、樹木の研究者※など様々な人から話を聞いて「被爆樹木」についてまとめたノンフィクション。被爆して重力屈性を失い枝が曲がっているユーカリや爆心地側の樹皮が乱れたクスノキなど約170本の「被爆樹木」が広島市内にあります。

中でも注目したいのは、原爆投下から2年後に広島、長崎の両市で162種、約500本もの被爆樹木を観察し、卒業論文としてまとめた勝田神能(かつだ しんのう)氏です。勝田氏の観察結果の一部が本書に紹介されており、現在の「被爆樹木」研究の参考になるものが多くあることが分かります。また、筆者は勝田氏へ取材に訪れますが、体調の思わしくない氏に十分な質問ができず「あと数か月でも早く勝田さんにあっていれば、より多くのことを語ってもらえただろう」と悔やんでいます。

終戦から73年が経ち、被爆者が少なくなり戦争体験を伺う機会は減っていきます。「被爆樹木」の存在は今後ますます重要になっていくと考えられます。

 

※「被爆樹木」について調べている研究者の一人は、筑波大学名誉教授の鈴木雅和先生で、「公園文化を語る」に水戸市にある七ツ洞公園再生の物語についてご寄稿いただいています。
https://www.midori-hanabunka.jp/talk?term=k7

2018年8月掲載

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