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生きるために
植物はなぜ薬を作るのか
植物はなぜ薬を作るのか
著者:
斎藤和季
出版社:
文春新書
発行年:
2017年 価格:880円(税別)
カテゴリ:
植物、科学、生理・生態

未知のウイルスとの戦いの日々で、人々がいま最も求めているものはワクチンや治療薬です。近年では薬の多くが人工的に作られた合成化合物ですが、元々は植物由来・動物由来の成分から作られ、古くから私たち人間を助けてくれています。

 

例えば、頭痛薬などに含まれているアスピリンは、街路樹で目にするヤナギの樹皮に含まれる成分サリシンから作られています。サリシンには、病原菌などから攻撃を受けるとその攻撃を植物の全身に伝達する役割をもっています。ヤナギはそのサリシンの情報伝達作用を自らの防御態勢を整えるために、利用しています。

私たち人間が薬として使うそれらの成分は、土に根を張って動けない生き方を選択した植物たちの生存戦略の一つだったのです。
理系的な専門の話は苦手だという方でも読みやすいように、一つ一つの話題は短めです。言葉を発しない植物を代弁して綴られた本書を通じて、植物の生き方や生物の多様性について考えてみましょう。

 

 

みどりの図書館東京グリーンアーカイブスでは、本書のほか、植物・園芸に関する書籍や人物伝なども所蔵しています。

四半期ごとに発行するアーカイブス通信でも資料を紹介していますので、そちらも是非、ご覧ください。

 

https://www.tokyo-park.or.jp/college/archives/

 

 

(2020年12月掲載)

 

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きのこの教科書 観察と種同定の入門
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—野鳥・昆虫・哺乳類・魚類・植物の撮影テクニック

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花に魅せられた人々:発見と分類
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