樹木の四季は繋がる
- 紅葉のふしぎ 科学のアルバム
- 著者:
- 佐藤 有恒
- 出版社:
- あかね書房
- 発行年:
- 1985年 ※2004年に新装版が出ており現在でも販売中です
価格:1,330円(税別) - カテゴリ:
- 植物
樹木の葉が紅葉するのは、秋だけではないことをご存知ですか。
ケヤキを例に樹木の一年を追ってみましょう。
ケヤキの葉は、春から秋にかけて緑や赤、黄色に茶色と多彩に変化します。例えば、新緑の季節にはケヤキの葉は黄緑色です。それは、水・二酸化炭素・太陽の光の条件が揃って作り出される「葉緑素」という色素による色です。この色素は夏の暑さとともに色濃くなり、養分を作り出す働きがあります。夏に葉の緑が濃くなるのはそのためです。
秋を迎え気温が下がり、冬支度を始めた木々には、これまで目立たなかった「カロチノイド」という黄色い色素や、葉の中に残った糖分が使われて「アントシアニン」という赤い色素ができます。この色素の変化が紅葉なのです。
本書では、色素の変化を顕微鏡を使った実験を通して見ていき、紅葉の仕組みについて学ぶことができます。また、樹木そのものへの理解を深めるだけではなく、周囲の生物とのつながりについても考えさせられる一冊です。
みどりの図書館東京グリーンアーカイブスでは、本書のほか、植物・園芸に関する書籍や人物伝なども所蔵しています。
四半期ごとに発行するアーカイブス通信でも資料を紹介していますので、そちらも是非、ご覧ください。
https://green-archives.opac.jp/opac/top
(2021年12月掲載)
過去記事一覧
動物たちは実はおしゃべりだった!?
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土と生き物たちの五億年の旅
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ランドスケープデザインを追究する
こんな奇天烈な植物を見たことありますか?
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自然がヒトにもたらす力とは
キャンプ場の植物を学び、自然を体感する
秋に出会う植物の魅力
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公共空間としての都市公園のこれからを考える一冊
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樹木の“違い”が分かる図鑑
1枚の葉に広がる世界
絵本で「さくら」を学ぶ
2人を繋ぐ植物たち
樹木の四季は繋がる
植物のミステリーに迫る
この世で一つの葉っぱ
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日本の伝統文様
梅雨時に映える苔の魅力
さまざまな顔をもつ夏の風物詩
サラリーマン兼昆虫カメラマンの日常
ランドスケープの発展と人々の夢の実現
キノコ研究の実用書
日本の固有植物を対象とする原色図譜
新たな公園のあり方を問う
生きるために
どうして樹に登るのか
瞬間を捉えるテクニックがそこにある
こんな時は身近な自然を楽しもう
動物と緑を一緒に楽しむ
埴輪(はにわ)が紡ぐロマン
不思議な生態をもつ植物
その木に祈れば、願いが叶う
いつか消えてしまうかもしれない、タネの話
花と人間の関わり
言葉にならない“植物観察の勘所”を伝える
世界を驚かせた展示の先にあるもの
日本で最初のランドスケープアーキテクト(造園家)長岡安平
世界が認めた葉画家のアートコラム
「木材のまち」木場の歴史と木場公園の誕生、そして現在
虫が嫌いな人でも楽しめる
森のカフェで楽しむお茶
秘蔵資料で明かされる、現代園芸・緑化のルーツ
シーボルトに仕えた庭師
「避難所にテント村」という選択肢
生き物やくらしとつながる樹木の物語
樹木のそっくりさん大集合!
造園の基礎から実践まで
東京の公園の歴史を辿り、先人の込めた思いにふれる
“見る・撮る”とはひと味違う、新しい鳥観察の楽しみ方を提案
青空の下がアトリエ!
大名庭園から植木屋まで、江戸の庭園文化がわかる一冊
あの日から70年。行こう、被爆樹木の声をききに-
砂漠を緑の町にかえた ある女のひとのおはなし
かちかち山から3.11まで身近な野生動物の意外な素顔
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樹を知り、日々の暮らしの中で木のぬくもりに触れたくなる
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