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5. 遊び場づくりの効果「新しいコミュニティをつくる」


遊びに来る親子が交われるきっかけづくりは冒険遊び場が大切にしていることの一つです。先にも書きましたが、現代の公園は地域社会の縮図でもあり、遊びに来ている親子同士の関係が希薄であることが多々あります。そんな中、親同士のコミュニケーションが円滑になることが、子どもがのびのびと育つことができるための寛容な親の眼差しを生みます。それぞれが住まう地区が違っても、「子どもをのびのび遊ばせたい」という共通の目的のもとに親は冒険遊び場に集うのです。

 

流出入の活発な現代の実情としては、家を中心とした物理的な地域でのコミュニティの機能は限定的です。過去の様な「向こう三軒両隣」で家族構成も知っており、近所づきあいを密にしながら助け合う時代ではなくなっている今、新しいコミュニティが必要とされていると感じます。

 

公園という地域の中にある公共のスペースが子どもの遊びを目的にした人たちの集う場所となるため、そして、子どもたちをのびのび遊ばせて育てる眼差しを大人がもてるようになるためには、 冒険遊び場づくりという営みが親をつなぐハブとして重要な役割を果たしているのです。ゆるやかなつながりの中で親子という最小単位のユニットが解れる瞬間が生まれると、子どもは自分の親以外の大人から声をかけられ、助けられることを経験することができます。そして、そこには親子だからこそ出てしまうストレートな感情表現もなければ、過度な介入はありません。他者であるからこそ、介入のしかたもゆるやかなのです。一方で、親も多くの親子と遊ぶ空間をともにすることで、我が子だけしか見えていなかったこれまでと違って、他人の子どもたちの存在が大きくなってきます。そして、赤ちゃんを抱えた母親が授乳している間、上の子どもと一緒に遊んであげることができるようになったり、複数の親子で遊ぶ内に親と子の組み合わせがわからないぐらいミックスされた状態になったり、子育ての単位が親子という小さなユニットからみんなという大きなユニットに変化していきます。子育てや遊びを目的とした新しいコミュニティのあり方がそこには生まれているのです。

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過去記事一覧
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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