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4. 親子の公園遊びの実態と関係性づくりの必要性


私は長男が1歳半の時から2年間を主夫として過ごした経験があります。その間、毎日近所の公園に外遊びに行っていましたが、公園に集う親子のほとんどは、他の親子と一緒に遊ぶということはなく、砂場も鉄棒も滑り台もブランコも子どもと親が2人1組でやっている状態でした。この状態では、よく顔を会わせる親同士でも挨拶を交わすか子どもの年齢や住んでいる地域などを話すのが限度だと感じました。

 

先ほどの話題で子どもの遊びの延長線上にあるおもちゃの取り合いがでましたが、親同士の関係性が成り立っていない状態では基本的に多くの親は自身の子どもを我慢させる様に動きます。我が子のおもちゃであれば「自分のだからいつでも使えるでしょ」、他の子どものおもちゃであれば「あなたのではないでしょ」と言うのです。多くの親は我が子をどう遊ばせれば良いのか、また、どう育てたら良いのかということを一人で抱えて悩み、公園や子育て支援施設を転々としながら暮らしています。これは日本全国多くの公園で日常的な光景です。そして、これは親の責任ではなく、社会の変化が生み出した光景なのです。

 

親同士が子どもの頃から一緒に育ってきたひと昔前の時代であれば、自宅周辺の近所づきあいの関係性も深く、ゆるやかな大人たちの見守りの眼差しのもとで自宅の前の路地や庭先で子どもたちはのびのびと遊び、育つことのできる環境がありました。そこでは、子ども同士がケンカをしていても、子どもたち自身で折り合いをつけるまで親は介入しないでも済む雰囲気がありました。事実、現代であっても公園での物の取り合いも親同士が友人である場合は上記の様に自分の子どもを我慢させることに躍起にならず、寛容にケンカを見守る親の気持ちの余裕があることが多いのです。つまり、子どもの遊びを見守る大人の眼差しには「関係性」が必要なのです。



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過去記事一覧
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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