
2.自動撮影に取り組む
この約10年間、私は許可を得て中央公園の敷地内に自動カメラを設置し、哺乳類や鳥類の調査、撮影をしてきました。これまでに記録された哺乳類は14種、鳥類は52種を数えます。カメラを設置している環境は大別して、①獣道、②巣穴前、③水辺の3種類です。
①獣道
獣道といっても、獣だけが通るわけではなく、人も通る場所を獣たちは利用しています。面白いのは倒木。歩きやすいのか、面白いのか、わざわざ倒木の上を歩く姿が写ります。

獣道のキツネ

倒木の上を歩くテン
②巣穴前
森の中には何ケ所も、気になる巣穴があります。この巣穴はもともとアナグマが掘ったもの。でも、年によって繁殖に利用する動物が変わります。ある年はアナグマ、またある年はタヌキ。日当たり良好の優良物件は人気があり、様々な動物たちが入れ代わり立ち代わり覗きに来ます。インターネット経由で画像を送信するカメラを設置して、何か動きがあればスマホにデータが送られてくるようにして、観察を続けています。

巣穴前のタヌキ夫婦
③水辺
水辺には、季節に応じて様々な鳥たちが水飲みや水浴びに訪れます。特定外来生物のアライグマも夏には頻繁に姿を現し、アメリカザリガニを捕食している様子が写ります。

アメリカザリガニを食べるアライグマ

過去記事一覧
25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化
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