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2.プロジェクト・ワイルドとの出会い


プロジェクト・ワイルドは、アメリカで1980年より開発が続けられているプログラムで、教育省(日本でいう文部科学省)にて環境教育プログラムとして採択されています。学校や公園において、生きものの生態を知ることを通じて、環境について学ぶことができます。その真価は、答えを教わるのではなく、体験しながら“考える力”を培うことです。現在では、アメリカや日本の他、カナダ、プエルトリコでも導入されています。

日本では、1999年に一般財団法人公園財団が導入し、2006年より環境省と国土交通省から環境教育推進法における人材認定等事業として登録されています。導入から20年経った現在では、小中学校・高校をはじめ、幼稚園、保育園、専門学校、大学における環境教育プログラムとして活用されている他、子ども会などの地域活動や学童保育、動物園や水族館、企業のCSR活動等でも導入されています。

 

私がプロジェクト・ワイルドに出会ったのは、導入されて間もない2002年のことでした。当時、私はキャンプをはじめとする野外活動や農業体験の指導などを業務としていました。野外活動のプロとして活動をしていましたが、「環境教育」は未知の分野でした。プロジェクト・ワイルドの指導者養成講習会に申し込んだものの、未知のものに対して不安だったことを覚えています。

講習会当日、やや緊張気味で挨拶もぎこちなく座席につきました。しかし、講習会が始まり、講師の紹介に続いてプログラムが始まったら、あっという間に1日が終わり、始めの緊張がうそのように、すっかりリラックスしていました。座学が中心だと考えていたのですが、体を動かすプログラムが多く、体験が学びにつながったのです。体験から気づきにつながり、気づきが学びになるという初めての体験でした。一緒に受講した仲間の気づきにも驚かされると共に、仲間の気づきも自分に取り込まれていくのが分かりました。

これが、私が受けた環境教育の始まりでした。

この時から、どんな体験をするとプログラムの参加者が自然に興味を持つのかを考え、環境教育プログラムを実施するようになりました。

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過去記事一覧
第29回 すべての人々へ自然体験を
28 都市公園が持つ環境保全への役割
27 フォトグラファー視点から見る公園
26 高齢社会日本から発信する新しい公園文化
25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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