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科学(サイエンス)コミュニケーションの重要性


長期にわたるさけ科学館の調査から、豊平川には平均1000尾以上のサケが遡上し、その半数以上が自然産卵由来の野生魚であることが判明しました。近年、放流魚は野生魚よりも環境適応度が低いことが知られるようになったため、豊平川ではサケの将来のために放流数を減らし、野生魚割合を高めることに舵が切られました。川ではサケの産卵環境の復元も同時に進めており、野生魚のモニタリング調査を行っています。

さらに、希少種の生息河川における工事の相談を受けた際には、生息調査への協力、保全対策の提言、関係団体との情報共有の場の設定などを行っています。これらのことは、さけ科学館単独で実施することは難しく、共同研究してきた研究者、河川管理者、マスコミ、行政などとの連携で進められています。

 

科学コミュニケーションとは、文部科学省webサイトに「科学のおもしろさや科学技術をめぐる課題を人々へ伝え、ともに考え、意識を高めることを目指した活動」とありますが、重要なことは、地域の課題に気づき、科学的な知見に基づき、専門家や関係者、市民を交えて環境保全のために行動できることにあると考えています。

 

サケの産卵環境改善に取り組む関係機関との連携の現場

 

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過去記事一覧
第29回 すべての人々へ自然体験を
28 都市公園が持つ環境保全への役割
27 フォトグラファー視点から見る公園
26 高齢社会日本から発信する新しい公園文化
25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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