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春のふわ見

春は特に柔らかい葉が目白押しです。娘はまず集団で生えているヒメオドリコソウをなでまわします。コナラの小さな葉、イヌブナの長い毛、ネコヤナギ、タイサンボクの花芽、黄金に輝くシロダモの新葉といったら、もう!ふわふわで素晴らしすぎます。春は断然花見より「ふわ見」でしょう。イチジクやムクノキやロウバイなどザラザラな葉を触ってから、ふわふわな葉を触るとよりふわふわを感じられます。クサイチゴは、ふわふわの葉なのですが、裏にトゲのような引っ掛かりがあります。陽だまりの下で休憩しながらクサイチゴの葉をなでると、まるで縁側で猫をなでているようです。意外だったのはクズの新葉がなかなかの上物であること、そしてブラシノキやジューンベリーの新葉も意外とふわふわです。モクレン科の花芽カバーは毛が生えていて、微妙に手触りが違います。タイサンボクやコブシの花芽は気持ち良いですが、ハクモクレンはいまいちな柔らかさです。花芽カバーは一冬に数回脱ぐので、古さによるかもしれません。ハクモクレンはまるで捨てられた子犬のようにぼさぼさな時があり、抱きしめたくなります。

 

葉を触りまくっていると「あの人何やってるんだろう?」と不審に思われるかもしれませんが、心の充足にふわ見はお勧めです。

 

①ブラシノキの新葉 ②ジューンベリーの新葉 ③コナラの新葉 ④捨てられた子犬のようなハクモクレンの花芽 ⑤シロダモの新葉は短い期間だけふわふわ ⑥タイサンボクの大きな花芽 ⑦クズの新葉はふわふわで、冬以外はいつでも出る

①ブラシノキの新葉
②ジューンベリーの新葉
③コナラの新葉
④捨てられた子犬のようなハクモクレンの花芽
⑤シロダモの新葉は短い期間だけふわふわ
⑥タイサンボクの大きな花芽
⑦クズの新葉はふわふわで、冬以外はいつでも出る

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過去記事一覧
第29回 すべての人々へ自然体験を
28 都市公園が持つ環境保全への役割
27 フォトグラファー視点から見る公園
26 高齢社会日本から発信する新しい公園文化
25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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