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弥生人の世界観を体感できる公園


吉野ヶ里が市民に支持され、保存された理由には、第一級の遺跡であったことと、邪馬台国という古代史ロマンへの強い関心だったと思います。

吉野ヶ里歴史公園のテーマは「弥生人の声が聞こえる」です。

公園整備にあたっては、訪れる人が弥生人の世界観に触れ、感動してもらえるよう心掛けました。

高床倉庫、竪穴住居、土塁、穴だらけの遺跡ですが、どのような建物があり、どのような設備があったのか、どのような弥生人の世界観があって作られたのか。私たちの祖先がどんな空間意識と計画をもっていたのか。弥生人の世界観を明らかにするために、建築学・文化人類学・民族・民俗学・古代史学色々な専門分野の方たちと議論し、遺跡が発掘されたそれぞれの場所で復元し、環濠集落を完全に復元しました。集落があるだけではなく、その周辺の森、原っぱ、川、田園、そして空の広がりといった佇まいまでが一体となって歴史文化景観が味わえるように考えました。弥生人の生きてきた「生態」を再現したことによって、訪れた人たちが弥生時代を体験・体感・体得できる公園です。

世界には、いろいろな遺跡がありますが、吉野ヶ里歴史公園のような歴史遺産を完全復元した公園は他に類を見ません。私は日本の誇れる文化として、吉野ヶ里歴史公園は次の「クールジャパン」にあげてもいいのではないかと思っています。



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過去記事一覧
第29回 すべての人々へ自然体験を
28 都市公園が持つ環境保全への役割
27 フォトグラファー視点から見る公園
26 高齢社会日本から発信する新しい公園文化
25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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