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吉野ヶ里遺跡は、世論が「保存」を後押し


吉野ヶ里は昔からその存在が知られていて、私自身、学生時代から国の文化財級の遺跡が眠っているのではないか、という予感を持っていました。86年5月、県の神崎工業団地造成のため記録保存の発掘調査を開始したところ、2千基を超す甕棺(かめかん)と大規模な環濠が見つかりました。私は、大学時代は立岩遺跡で重要文化財になった中国の青銅鏡を発見し、奈良国立文化財研究所(現奈良文化財研究所)に勤めてからは平城京の羅城門跡や百万塔未製品の発掘、佐賀県教育委員会に職を移してからは安永田遺跡で銅鐸鋳型を、菜畑遺跡では日本最古の水田を発見するなど、これまで多くの遺跡・史跡の重要発見に恵まれてきました。が、吉野ヶ里は比較にならないほど国宝級の遺跡でした。

神崎工業団地の建設予定地からは続々と遺跡が発掘されました。私はどうしたら保存できるかを考えながら、発掘調査を行っていました。

当初、開発計画で農業の後継者がいない地元住民の関心事は「いくらで土地を買ってくれるか」でした。私は住民説明会で「皆さんの祖先の歴史遺産が眠っている」と遺跡を保存したいという気持ちを訴えましたが虚しいものでした。ところが、巨大環壕集落の発見で、邪馬台国ではないかとマスコミ報道が過熱し、新聞に吉野ヶ里遺跡の記事が連日掲載されるようになり国民的話題になってきました。すると徐々に市民の関心が高まり、世論を盛り上げるムードになりました。そして当時の香月(かつき)熊雄佐賀県知事(故人)が保存を表明したのです。



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過去記事一覧
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


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