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元禄時代の花の意匠の菓子

和菓子の意匠に植物を取り入れる文化は、少なくとも300年は遡ることができます。

 

写真左より、花いかた(花筏)、しら藤(白藤)、水山ふき(水山吹)、 たつた餅(龍田餅)、小しきし(小色紙)

写真左より、花いかた(花筏)、しら藤(白藤)、水山ふき(水山吹)、 たつた餅(龍田餅)、小しきし(小色紙)

 

こちらは虎屋の元禄8年(1695)の菓子見本帳(菓子のデザイン帳)で、現在の商品カタログのように使われたものです。花筏は、散った桜の花びらが川を流れていく様子を筏に見立てた言葉。白藤は、銘の通り白い藤の花をイメージしたもの。水山吹は川辺に山吹の花が咲き乱れる情景を思わせます。龍田餅は少し不思議なデザインですが、紅葉の名所として有名な奈良の龍田川を想起させる銘です。周りを縁取る小豆あずきの粒は、紅葉の葉を表したものでしょう。

これら桜、藤、山吹、紅葉などはいずれも、古くから和歌に詠まれ、美術工芸品の題材にもされてきました。長い歴史の中で日本人が育んできた美意識が、和菓子にも取り入れられていることがわかります。

 

薯蕷製『水山吹』 と川辺に咲くヤマブキ

薯蕷製『水山吹』 と川辺に咲くヤマブキ
薯蕷製は、上用粉(うるち米の粉)につくね芋 (山芋) をすってもみ合わせた生地で餡を包んで蒸したもの。

 

 

 

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過去記事一覧
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27 フォトグラファー視点から見る公園
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25 植物園の魅力を未来につなげる
24 アートで公園内を活性化!
23 手触りランキング
22 和菓子にみる植物のデザイン
21 日本庭園と文様
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
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