公園文化ロゴ
公園文化ロゴ
公園文化を語る 公園の達人 公園管理運営「チャレンジ!」しました 生きもの小話 みどり花コラム アートコラム 花みどり検定 公園の本棚 世界の公園 たまて箱 公園”Q&A /
公園文化を語る ロゴ

アメリカのバタフライガーデン


アメリカの緑地環境に愕然とした私であったが、幸い車も持っていたので遠出をして昆虫観察に最適な場所を探してみた。しかし良い場所はほとんどなく、車で1時間ほど離れた州立公園では、野生植物が植わっている所もあったので、多少は昆虫観察もできた。それでも昆虫が多いとはいえない環境で、何となく物足りない日々を送っていた。ところがある日、住んでいた家のまさに隣にあった公園を散歩していたところ、芝生と樹木の一角に多様な植物が植えられているガーデンが広がっているのを見つけた。しかも看板が出ていて、ここはペンシルバニア州の自生の植物を中心に植栽されている「バタフライガーデン」であることが判明した(図3)。まさに運命的な出会いだった。

それからは毎日のようにガーデンに向かい、管理している人たちにも会うことができ、管理仲間に入れてもらった。ペンステートのエクステンション(解放・拡張機構)になっているこのガーデンを管理する人たちは、自然や動植物を愛する人たちで、週に2日程度ガーデンの管理をしながら、彼らの自然保護や生物多様性の取り組みなどの話を聞くこともでき、とっても楽しい時間であった。でも観察できた昆虫の種類となると、同程度の日本の公園をイメージした場合に比べ遙かに少なかった。周りに自生植物を中心とした公園がないからだろうし、日本に比べ昆虫の種類そのものが少ないというのもその理由だろう。

それでも夏になると、ガーデンには多くの花々が咲き乱れ、チョウなどの昆虫たちも数多く見つけることができた。憧れだったオオカバマダラを撮影できたときの感動や(図4)、見たことのない色合いのセセリチョウなどを見つけた時(図5)など、私にとっては至福の時間であった。

図5 セセリチョウの一種 Common white checkered skipper


偶然出会ったこのガーデンのように、公園に自生種を植える取り組みも広がっているようだが、広大なアメリカにしてはまだ本当に狭い範囲でしか作られていないようである。少しずつでもバタフライガーデン活動を拡げていきたいものである。そして、いつかこのガーデンに出向いて、管理している彼らと生物多様性ガーデンを推進する活動を行うのが楽しみである。

区切り線
過去記事一覧
20 インクルーシブな公園づくり
19 世田谷美術館―公園の中の美術館
18 ニュータウンの森のなかまたち
17 地域を育む公園文化~子育てと公園緑地~
16 公園標識の多言語整備について
15 環境教育:遊びから始まる本当の学び
14 青空のもとで子どもたちに本の魅力をアピール
13 関係性を構築する場として「冒険遊び場づくり」という実践
12 植物園・水族館と学ぶ地域自然の恵み
11 海外の公園と文化、そして都市
10 都市公園の新たな役割〜生物多様性の創出〜
09 日本の伝統園芸文化
08 リガーデンで庭の魅力を再発見
07 七ツ洞公園再生の仕掛け
06 ランドスケープ遺産の意義
05 公園文化を育てるのはお上に対する反骨精神?
04 公園のスピリチュアル
03 遺跡は保存、利活用、地域に還元してこそ意味をもつ  ~公園でそれを実現させたい~
02 公園市民力と雑木林
01 これからの公園と文化


TOPに戻る

公園文化ロゴ2