
◆回答者 公益財団法人 東京都公園協会
公園事業部防災担当課:中沢恵美子課長
公園事業部防災担当課:中沢恵美子課長
都立公園の運営、公園利用促進のための情報発信やイベント等を実施する公益財団法人 東京都公園協会の公園事業部防災担当課長として、地域防災訓練の実施、震災時に必要な資材などの配備、周辺地域との連携強化を進め、都立公園の防災対応力強化を行っています。
前回の防災についての「公園Q&A」で紹介した、都立公園に配置されている防災施設の紹介や実施されている訓練、イベントについて回答いただきました。

都立公園では、地震の時に役立つよう、どんな施設が整備されているの?
東京都では、公園の防災機能を高めるためにさまざまな施設を整備しています。その中からいくつかを紹介します。
①ヘリポート ヘリコプターの緊急離発着場となります。
②防災用照明設備 ソーラーパネルや蓄電池など、独立した電源を備え停電時にも機能する照明設備です。
③防災トイレ 地下に汲み取り式の便槽を設置したり、下水の汚水管に直結させたりすることで、断水しても使用できるトイレです。
④防災パーゴラ 壁面や屋根を幕で覆うことで仮設の救護所などに転用できるパーゴラです。
⑤かまどベンチ 座る面の板を外すと、かまどとして利用できるベンチです。
外出先で震災にあったとき、公園に避難できますか?
外出先で震災にあった場合、交通機関がマヒして帰宅できない可能性があります。公園には長時間の滞在に必要な建物や備蓄品がありませんので、公園に避難した場合は、周囲の安全を確認した後、帰宅困難者を一時的に受け入れる施設に移動する必要があります。このような一時滞在施設は、都の所管する施設が指定されていたり、事前の協定により民間事業者の施設が開放される場合もあります。発災時の混乱した状況下では、無理に帰宅しようとすると火災や事故などの二次災害に巻き込まれる恐れがあります。落ち着いて情報を集め、近くの一時滞在施設に避難しましょう。
◆参考ページ
東京都防災ページ http://www.bousai.metro.tokyo.jp/
東京都都市整備局ホームページ(避難場所について)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/hinan/hinan01.htm
防災公園を知ろう http://www.tokyo-park.or.jp/special/bousai/
東京都公園協会ホームページ http://www.tokyo-park.or.jp/profile/
