奈良公園に生息する「奈良のシカ｣は国の天然記念物に指定されている野生動物で、飼育動物ではありません。餌を与えていることはなく、奈良公園内の芝生やドングリなどの植物を食べて生活しています。奈良公園内にはシカが食べない植物もあります。アセビ（馬酔木）、シダ、ナギ、ナンキンハゼなどシカにとって有害な植物は食べません。また、病気やケガなどをした場合は、（一財）奈良の鹿愛護会が保護して治療をします。回復後は公園に帰しますが、交通事故などで体が不自由になった場合は野生では生活が困難なため、シカの保護施設｢鹿苑 (ろくえん) ｣に保護されて生活します。

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