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シカの角は毎年生え変わるって本当?

シカの角は雄シカ特有のもので、毎年3月頃になると自然に根元部分から脱落して新しく生え替わります。4月頃から8月頃にかけて「袋角」(ふくろづの)と呼ばれる柔らかい外皮に包まれ、中に血管が通った状態で成長します。血流によってカルシウムが沈殿し、根元から角化します。やがて8月下旬頃から全体が硬くなり、血流が止まった後、外皮が剥げ落ちてシカの角は完成します。完成した角の表面に見える溝のようなものは血管の跡です。

年令によって角の大きさや枝分かれの数も違い、雄シカの壮年期(7才~10才)では最大約60㎝にもなります。

角が完成する秋は雄シカの発情期なので、奈良公園では人とのトラブルや、シカ同士が突き合ってケガをしないように奈良の鹿愛護会によって雄シカの角を切り落とします。また、毎年10月上旬には、伝統行事「鹿の角きり」も行われています。

切り落とされた角は奈良の鹿愛護会で販売しており、売上はシカの保護活動に充てられます。

角が生えた雄シカ

角が生えた雄シカ



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