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学び・繋がる「防災コミュニティファーム」の取り組み
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団体名

特定非営利活動法人えひめ311&えひめグローバルネットワーク

場所

東雲公園(愛媛県松山市)

内容

東雲公園は、保育園や小中学校、愛媛大学に隣接し、様々な年代の人々が日常的に集う空間として長く愛されています。

 

この公園の一部を、地域のコミュニティファームとして活用しようと、2013年に「東雲ESDプロジェクト」がスタートしました。 ESDとは、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)」の略称で、日本が国連に提唱し、ユネスコがリード機関として取り組んでいます。

 

プロジェクトは、東日本大震災で野菜不足になった経験をもとに、作物を育て防災に備える「防災コミュニティファーム」を作りたいという思いから生まれました。実際の取り組みは、サツマイモの苗植えから収穫までを近隣の東雲小学校2年生の児童が行う体験学習です。

 

植え付け作業の前のクイズを楽しむ東雲小学校の児童たち

植え付け作業の前のクイズを楽しむ東雲小学校の児童たち

効果

子供たちは、畑にいる虫の観察などで場所に慣れた後に、サツマイモの育て方や植え方の説明を受け、さらに歴史や種類、生産地などサツマイモに関してのクイズを楽しみます。プログラムは、観察やクイズを取り入れながら、より分かりやすく、さらなる学びにつながるよう意識して行います。サツマイモを育てることは、災害発生時の食料となり役に立つこともあわせて伝えます。また防災についての情報もフォローし、必要な知識やスキルをみんなで共有します(4.07※)。

   
 

2021年度は毎日水やりや草取りをする児童の姿だけでなく、地元の地域消防団ボランティアが草取りに参加するほか、保護者が見学に訪れるなど、交流の輪が広がりつつあります。より多くの人や団体がプロジェクトに携わることで、畑の手入れや収穫といった作業が楽になり、持続可能なサツマイモ作りが行えます(2.04 ※ )。また近隣の大学生が除草した草を堆肥化し、出来上がった堆肥を畑に戻すこともできました(12.05 ※ )。9年目を迎え、大学や小学校といった教育機関と保護者、地元の団体がこの畑でつながり、地域の方々が安心して利用できる空間が生まれはじめています(11.07 ※ )。サツマイモもプロジェクトを見守る地域のネットワークも、少しずつではありますが、ともに育っていることを実感しています。

 

※(数字)はSDGs169のターゲットの該当する番号を示しています。

 

サツマイモ植え付け作業の様子

サツマイモ植え付け作業の様子

 

(2022年6月掲載)

◆関連ページ

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