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「はち育®」で伝える身近な環境と地域連携
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団体名

横浜緑地株式会社

場所

新杉田公園(神奈川県横浜市)

内容
養蜂箱を使ってみつばちの生態を学ぶ子供たち

養蜂箱を使ってみつばちの生態を学ぶ子供たち

新杉田公園は、野球場やテニスコート、ジョギングコースなどスポーツ施設が充実した公園です。春には桜並木が楽しめ、芝生広場やドッグランでは、家族連れで散歩を楽しむ姿も多く見られます。

 

公園では、2018年から養蜂を通じて地域の環境や暮らしについて、興味や関心を生み出すための取り組み、「はち育®」事業を展開しています。
「はち育®」は、みつばちを飼育し、 みつばちの特性を生かした環境学習プログラムを実施するとともに、採蜜したはちみつによる商品開発や瓶詰作業等で地域連携の促進や地域振興を図る事業で、西武造園グループで実施しています。

 

 

効果

◆身近な環境や自然の豊かさについて考える

みつばちが集蜜活動を行うことにより、地域の樹木や草花の受粉~結実の機会を増やします。これにより周辺のみどりが広がることが期待できます(11.07※)。また実を昆虫や鳥などが食べに集まれば、多様な生態系の形成に繋がります(15.01※)。 「はち育®」の取り組みは、自然をより身近に感じるとともに、生物と周辺環境とのつながりを考えるきっかけを生み出します。

「はち育®」の取り組みの1つとして、近隣の小学校など学校団体へ出張し、巣箱の観察やイベントを通じて学べる環境学習プログラムを実施しています(4.07,12.08※)。特に公園では、みつばちの観察とあわせて、蜜蠟を使ったワックスバーやハンドクリーム作りなど、楽しみながら学べるイベントを行っています。

◆地域コミュニティとともに歩む養蜂と商品開発

公園内の植物管理は無農薬を基本とし、安全・安心な養蜂を目指した環境づくりを行っています(12.04※)。園内で飼育しているみつばちは、地元NPO団体や養蜂家と連携し育てています。公園スタッフは、養蜂の経験はありませんでしたが、地元地域の協力により、みつばちの飼育に関する知識や理解を深めながら、公園独自の養蜂に取り組んでいます。採蜜後はいくつかの工程を経て、製品化のため、委託した地元の障がい者就労支援施設にてビン詰め作業を行います(8.05※)。こうしてできた公園オリジナルのはちみつは、季節ごとに咲く複数の花から蜜を集めてできており、色や風味がその時々で異なり複雑な味わいを楽しめます。

 

※(数字)はSDGs169のターゲットの該当する番号を示しています。

 

ビン詰め作業の様子

ビン詰め作業の様子

 

(2022年10月掲載)

◆関連ページ

新杉田公園 https://www.kanagawaparks.com/shinsugita/

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