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次世代に繋げる身近な自然・ふるさとの風景
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団体名

洞峰いきものSDGsの会

場所

洞峰公園(茨城県つくば市)

内容

洞峰いきものSDGsの会は、小学生~シニア世代までの地域住民30名ほどが集まったつくば市の社会福祉協議会登録ボラン ティア団体です。

 

当会は、「窓を開ければ自然を感じる。一歩踏み出せば自然とつながる。そのつながりが子供たちを育てる。育った子供たちが、ずっと住み続けたくなる街にしたい!気づいたら豊かな自然が消えていた、つくばをそんな街にしたくない!」をモットーに、身近な洞峰公園とその周辺に生息する生物の多様性を保全するための活動を行っています。

活動は、公園の美化と動植物の観察・調査が中心ですが、地元や周辺団体とも協力し次世代へつなぐイベントも開催しています。 活動を通じて、地元住民や公園利用者の輪を広げ、「つくば」が自然豊かな環境と調和する住み続けたい街であることに貢献したいと考えています。

 

次世代に残したい公園風景

次世代に残したい公園風景

効果

◆公園Clean Up活動

公園Clean up活動の様子

 

「無理せず、できる時にできる範囲で、楽しくやろう!」を合言葉に、茨城県公園サポーター1) の一員として、洞峰公園の清掃・美化活動を行っています(11.06※) (12.05※) 。

月に一度、会員が早朝に集まり、落ち葉掃きやゴミ拾いをします。 落ち葉は排水溝の目詰まりを起こす公園管理の大敵なので、重点的に清掃します。清掃時には、子どもたちが、枯れ葉の下にいるミミズや小さな生き物を発見し、触れ合う場面もあります。ミミズを怖がる子どもたちも、いつしかその生態や役割を理解し、次第に慣れていきます。

洞峰公園には、森の小道のような市道が隣接しています。この市道の里親(アダプト・ア・ロード制度2) )になり、清掃のみならず、小道沿いの植物の保全や下草刈りなども行っています(15.04※)。

 

◆生きものや風景を伝える~動植物観察・調査活動 ~

樹木全個体調査風景

樹木全個体調査風景

 

洞峰公園は、つくば市の緑地と生物多様性を保全する「生物回廊」の中心的役割を担う公園として、当時農業用溜池であった「洞峰沼」を中心に設計・造成された都市公園です。

現在も、20haの公園内には4,000本を超える樹林と絶滅危惧種を含む貴重な植生が残されて おり、同じく絶滅危惧種を含む100種類ほどの野鳥に加えて小動物や多くの昆虫等が観察されます。
当会では、公園の自然資産を次世代に継承するために、会員による樹木全個体調査記録や野鳥の観察記録を作成しています。全個体調査では、専門家の指導の下、1本1本の木の位置情報、種目、太さ及び高さを調べます(15.05※)。
また、地域の小学生と保護者を対象とした、体験型自然観察会「どんぐりクエスト」を開催しました。植物学の専門家と一緒に公園を探索しながら、どんぐりを拾うだけではなく、どんぐりの成る樹木を観察したり、どんぐりの役割や識別方法を楽しみながら勉強しました(4.07※)。

 

◆地域の自然保護活動をする団体や人々との交流◆

 

どんぐりクエスト風景

どんぐりクエスト風景

当会は、今年発足したばかりのグループですが、9月に、つくば市の「つくばSDGsパートナーズ」に認定されました。「つくばSDGsパートナーズ」とは、つくば市のSDGsの取り組みの1つで、社会・経済・環境が調和した持続可能なまちづくりのための集いの場です。
パートナーズメンバーとして、継続的に当会のSDGs活動について発信すると共に、周辺の団体や人々と協力しながら、身近な自然である公園の豊かさや、ふるさとの風景を次世代へつなぐ活動を続けていきたいと考えています。

SDGsパートナーズ認定書

SDGsパートナーズ認定書

 

1) 茨城県営都市公園内の環境美化活動等を実施するボランティア団体の登録制度です。

2) アダプト・ア・ロード(道路里親制度)とは、つくば市民が「里親」となって、市道を「養子」として見立て、我が子のように愛情を持って道路の環境美化を行う活動で、5人以上で構成された団体が対象となります。

 

※(数字)はSDGs169のターゲットの該当する番号を示しています。

(2022年12月掲載)

 

◆関連ページ

洞峰いきものSDGsの会 https://www.doho-ikimono.org/

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