
森林公園里山パークス共同体 国営武蔵丘陵森林公園管理センター
国営武蔵丘陵森林公園 都市緑化植物園展示棟 ボタニカルスペース&カフェ
国営武蔵丘陵森林公園は明治百年記念事業の一環として、比企郡滑川町と熊谷市にまたがる304haの広大な丘陵地に整備された、全国で初めての国営公園です。1974年に開園し、2024年7月23日(火)に開園50周年を迎えました。
園内にはレストラン2店舗、売店9店舗あり、今回は、食品容器を環境にやさしい容器に変更した、都市緑化植物園展示棟 ボタニカルスペース&カフェをご紹介します。
2024年7月にリニューアルしたボタニカルスペース&カフェでは、環境負荷の軽減等を推進するなかで、SDGsの取り組みとして、 園内カフェで使用する食品容器を新たに環境に優しい『バガス容器』を導入しました。
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ボタニカルスペース&カフェ

バガス容器を使った食品提供(アップルパイ)
■環境に優しい「バガス容器」の導入
バガスとは砂糖をつくる際、さとうきびを圧縮したあとにでる搾りかすを指します。バガス容器は、従来では廃棄物として処理されていたさとうきびの残渣を、容器として有効利用するために開発されたものです。木材パルプの代わりとして使用することで森林伐採量を減らせるので、森林保護やCO2削減にも役立っています。

ボタニカルスペース&カフェで使われているバガス容器
■「環境に優しいバガス容器の取り組み」実証実験
バガスは微生物によって分解されることが分かっており、土中では約70日で土に還るとされています。そこで実際にバガス容器が土中でどのように分解されるか、食品包装資材を専門に取り扱う株式会社折兼に協力頂き「バガス容器分解実証実験」を行っています。
この実証実験は、環境にやさしい素材が存在することを発信するだけでなく、環境問題やSDGsについて考えるきっかけづくりを目的としています。
今回は、水槽の中に園内の土を敷き詰め、中にバカス食品容器を入れ経過観察を行うことにしました。

バガス容器 分解実証実験
■今後の展開
コスト面では、従来使用していた紙製品と比較して単価が数十円高くなりますが、都市緑化植物園展示棟ボタニカルスペース&カフェとして、環境に優しい取り組みを継続的に進めていきたいと考えています。

バガス容器を使った食品提供(窯焼きホットケーキ)
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▼国営武蔵丘陵森林公園
※文中に出てくる所属、肩書、情報などは、掲載時のものです。(2025年1月掲載)
